複業の日に発表された実態調査から見る新たな働き方の波とは
2025年の複業の日(2月9日)を前に、株式会社Another worksの運営する複業総合研究所が、20代から40代のビジネスパーソンを対象に行った「複業/副業の実態調査」の結果を発表しました。調査の中身は、年々増加する複業経験者の実態や、彼らが直面している課題が明らかになっています。
複業経験者が増加する中での調査サマリー
2023年の調査から、複業経験者の比率は46.7%に達し、過去2年で13.1ポイント増加したことが分かりました。この結果は、複業が新たな収入源として定着していることを示しています。特筆すべきは、全複業者の中で月収5万円以上を稼ぐ人が約46%に達している点です。このデータは、複業がもはや副次的な収入ではなく、一部の人々にとっては主要な収入源となっていることを物語っています。
また、複業を始めたいと考える未経験者のうち、約76.2%が「賃上げの見込みがない」から複業を検討しているという背景も浮き彫りになりました。これは、労働環境の厳しさを反映していると言えます。
複業への関心とその壁
調査では、複業経験者に対して経験の目的も尋ね、69%が「自由に使えるお金を増やすため」と回答したほか、33%が「収入減のリスクヘッジを目的」としています。スキルアップや新しい挑戦を求める声もある一方で、実務における課題も少なくありません。特に、2.5人に1人が「適正な報酬や待遇の水準が分からない」との意見があり、報酬に関する情報の不透明さが大きな悩みの種であることが浮き彫りになりました。さらに、相談できる相手がいないと感じている人の多さも気になる点です。
2025年に向けた複業の動向
未経験のビジネスパーソンの中でも、2025年に新しく複業を始めたいと考えている人は約30%いるとデータが示しています。先ほど触れたように、多くの人が「自身の現職に将来性を感じられない」という意識を持っており、このことが複業への関心を高める要因となっています。
課題と今後の展望
まとめると、複業に関する調査結果からは、経験者の増加と同時に課題も浮かび上がったことが分かります。適正な報酬の考え方や相談相手の存在は、複業を進める上での大きな壁であり、これを解決するためには情報の共有や支援が今後のカギとなるでしょう。
また、株式会社Another worksは「複業クラウド」というプラットフォームを通じて、複業を希望する人々と企業をつなぎ、多様な働き方をサポートしています。このようなサービスによって、複業がより一般的な選択肢となる未来が期待されるのです。
おわりに
新たな働き方として複業が注目される中、個人の経済的自由を追求する人々が増えていることは間違いありません。今後も「複業クラウド」を通じて、さらに多くの人が自分に合った働き方を見つけられるよう、さまざまな支援が行われることでしょう。これからの社会において、複業が当たり前になる日は近いと言えるかもしれません。