ハードウェアスタートアップを支援する「Forge」アクセラレーターが新たに10社を選出

「Forge アクセラレータープログラム」新たに選ばれたスタートアップたち

東京都が主導し、ティーエスアイ株式会社が運営するハードウェアスタートアップ向けの「Forgeアクセラレータープログラム」が、コホート1に参加する企業10社を正式に発表しました。このプログラムは、東京都の取り組みである「TIB CATAPULT」の一環として実施されています。

採択企業とその特徴

以下は、今回選ばれた10社のスタートアップです。各企業は独自の技術やサービスを持ち、今後の成長が期待されています。

1. XELA Robotics株式会社

早稲田大学から生まれたベンチャーで、人間の触覚を模倣する触覚センサー技術を使ったロボットハンドを開発。産業用ロボットの自動化を目指しています。
公式サイト: XELA Robotics

2. トランスエヌ株式会社

生成AIを駆使したソリューションを提供する企業で、コンサルティングからAIシステムの開発まで幅広く対応し、企業のデジタルトランスフォーメーションをサポートしています。
公式サイト: トランスエヌ

3. Guide Robotics株式会社

米国の研究機関からスピンオフした企業で、自己位置推定技術「Visual SLAM」を用いて自律移動ロボットやドローン向けの測位システムを開発しています。
公式サイト: Guide Robotics

4. 輝翠株式会社

AIとロボット技術を駆使し、特に複雑な地形での農作業を自動化するロボットを開発しています。
公式サイト: 輝翠

5. 株式会社イノフィス

東京理科大学発の企業で、空気圧で動く「マッスルスーツ」を開発。人の動作を補助するウェアが特徴です。
公式サイト: イノフィス

6. 株式会社プライムセンス

水辺での安全を守るための監視システムを開発しており、RFIDセンサーを利用して水中状況をリアルタイムで把握します。
公式サイト: プライムセンス

7. Refined Robotics株式会社

様々な地形を克服することができ、長距離配送を可能にするロボットの設計を行っています。
公式サイト: Refined Robotics

8. ecoro GmbH

統合型の自動貨物輸送システムを提供し、電動シャトルなどのサービスを扱っています。
公式サイト: ecoro

9. TopoLogic株式会社

東京大学からのスタートアップで、「トポロジカル物質」を用いた次世代半導体技術を開発しています。
公式サイト: TopoLogic

10. 株式会社ハイボット

東京工業大学発の企業で、高所や危険地帯のインフラ点検を担うロボットを開発しています。
公式サイト: ハイボット

プログラムの特徴と今後の流れ

「Forgeアクセラレータープログラム」では、約12ヶ月間にわたって実務に基づく支援を行います。初年度は試作支援やPoC（概念実証）設計への取り組みに注力し、年内に実施するフェーズ1では、これらの方向性を決定していきます。その後、進捗や実績をもとに次のフェーズへと進む企業が選ばれることになります。

2026年3月にはデモデイを実施し、関係者を招待した発表の場が設けられ、その後も継続的な支援が行われる予定です。このプログラムは、ハードウェアスタートアップの成長を後押しする重要な取り組みです。

「Forge アクセラレータープログラム」の意義

「Forge」は中小製造業の力を借りて試作を推進し、製品・サービスの革新を進める場です。大企業と連携しながらグローバル展開を意図したこのプログラムは、イノベーションを生むクラスターの創出を目指しています。スタートアップと大企業、そして中小製造業が協力し合い、新しい技術が産まれる場として、多くの期待が寄せられています。

東京都が目指すスタートアップ支援

東京都が進める「TIB CATAPULT」は、世界中のイノベーションの結節点を目指しています。各種インダストリーやテクノロジーとの協働を通じて、スタートアップの成長を促進し、国際的な舞台でのチャレンジを支援する取り組みが進行中です。このような取り組みの中で、「Forgeアクセラレーター」は重要な役割を果たしています。

詳細な情報は公式サイトで確認できます。未来のテクノロジーの発展を担うスタートアップたちの成長を応援しましょう！