新たな学びのエコシステム「ナレッジ・ギルド」の登場
最近、多くの企業が抱える「研修内容が現場に活かされていない」「学びの文化が根付かない」といった課題に対し、Elul合同会社が新たに開発した「ナレッジ・ギルド」が注目を集めています。このサービスは、社員同士の知識やスキルを共有し、学び合う仕組みを社内に取り入れることを目的としています。
「ナレッジ・ギルド」は、社員主導の新しい学びのエコシステムとして位置づけられ、従業員が自ら学びの主催者となることで、相互に教え合う「ギルド」を形成します。これにより、知識の共有が促進され、組織全体が成長する文化を築くことが目指されています。
なぜ「研修」から「文化」へ?
日本企業において、多くの人材育成の取り組みが「研修を受けさせること」に終始しているのが現状です。しかし、実際のデータでも明らかなように、研修が実践に結びつかないという問題が浮き彫りになっています。JSHRMとHR総研の調査結果によれば、個人の人的資本が4段階評価で平均【2.67】と低いことが示されています。特に語学力やネットワーク力が低いという現実があります。
こうしたデータは、企業が研修の効果を享受できていないことを示しています。そのため、今後は「学びが組織内で循環し、それが文化として根付く」ことが求められています。人材を「コスト」としてではなく「資本」として捉え、知識を共有することで持続的な成長を実現することが必要です。
Three Pillars of the Knowledge Guild
「ナレッジ・ギルド」では、以下の3つの主要な仕組みを通じて、社員の知識と経験を組織の資産へと変えることを支援しています。
1.
学びの主催者を選出: 社内の知識や経験を言語化し、体系化するために、学びの主催者を選び、運営を支援します。
2.
活動支援担当者の育成: ギルドの活動をサポートする人材を育成し、組織が独自に運営できる仕組みを構築します。
3.
成果の見える化: 定期的なモニタリングを通じて、活動の成果を見える化し、組織全体での意識向上を図ります。
設計された学びの場とは
例えば、趣味でマジックを楽しむ社員が、同僚に「プレゼン術」を教えるという場を開くケースがあります。マジックのテクニックを活用したストーリーテリングが、営業スキルに革新をもたらし、職場全体に新たな知見をもたらすのです。また、経理部員が教える「Excel業務効率化術」や、異文化コミュニケーションに関するテーマでのディスカッションなど、職種を超えた知識が活用される場面も見られます。
期待される効果と未来のビジョン
「ナレッジ・ギルド」の導入により、企業は以下のような多くのメリットを享受できると考えられます。
- - 研修費用の内製化による削減: 年間研修費を約30%削減することが期待されます。
- - エンゲージメントの向上: 参加者同士の連携が強化され、離職率を低下させる効果があります。
- - イノベーションの創出: 社内の知識をフルに活用し、新たな業務改善提案が増加する可能性が高まります。
Elul合同会社の代表、伊藤繭香氏は、現場から生まれる学びを後押しする「ナレッジ・ギルド」について、「全員が教え合う文化を育てたい」と語ります。大切なのは、日常業務の中で学びを得ることだとし、これを実践することで組織は飛躍的に成長できるとのことです。
料金プラン・スケジュール
今後のサービス提供に際して、初めて導入を希望する企業には、特別なモニター価格を設定しています。具体的には、6ヶ月間、スタンダードプランを半額で体験することが可能です。
- - スタートプラン: ~8時間で150,000円(税込)
- - スタンダードプラン: ~16時間で300,000円(税込)
- - プレミアムプラン: ~30時間で550,000円(税込)
まとめ
「ナレッジ・ギルド」は、単なる研修の枠を超え、社員同士の互いの力を結集する仕組みです。日本企業が長年蓄積してきた知識や技術を生かし、自律的に学び合う文化を醸成することにより、未来の企業は新たな高みへと挑むことができるでしょう。Elul合同会社は、こうした新たな学びの仕組みを通じて、持続的な成長とイノベーションを実現していくことを目指しています。