EY新日本が実現する連結監査の自動化
EY新日本有限責任監査法人(以下、EY新日本)は、連結監査調書作成ツール「CWPG: Consolidation Workpaper Generator」にデータ連携機能を新たに追加し、運用を開始しました。この新機能により、連結会計システムとのスムーズな連携が実現し、監査業務の効率化が図られます。
データ送信の自動化
従来は、決算データを連結会計システムからCWPGへ送る際、主にEメールや個々の手法で手間をかけていましたが、この新機能を利用することでファイル転送が自動化されます。具体的には、Application Programming Interface(API)を使用した仕組みにより、データ送信が迅速かつ安全に行えるようになりました。
データ連携に対応している連結会計システムは、以下の3つです。
- - DivaSystem LCA(株式会社ディーバ)
- - STRAVIS(株式会社電通総研)
- - eCA-DRIVER(株式会社TKC)
これにより、企業が監査法人へデータを送信する際の負担が軽減され、特に決算業務のピーク時におけるデータ送信作業が大幅に効率化されます。
セキュリティの強化
送信されるデータはすべて暗号化され、クラウド上の経路にも残らないため、より高いセキュリティ基準が保持されています。また、CWPGに受け取ったデータはAIを使用した分析ツールによって迅速に分析され、異常点を早期に把握することが可能となります。
これにより、監査品質を保持・向上させながら、調査のスピードも大幅に向上します。データ処理の自動化やAI導入は、EY新日本が目指す次世代のデジタル監査モデル「Assurance 4.0」にも通じています。
EY新日本のビジョン
EY新日本は、AIやデータアナリティクスを活用し、より良い社会を形作るための支援を行っています。クライアントに対しては、未来を形づくるための確信を与え、必要な解決策を導き出すことを目的としています。同法人は、アシュアランス、コンサルティング、税務、ストラテジー、トランザクションなど、多岐にわたる領域でサービスを提供しています。
今後もEY新日本は、業務の標準化や自動化を進め、さらなる価値の創造を目指していくとのことです。