南阿蘇村が地域DXを推進
熊本県の南阿蘇村が、地域のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させるために、公共施設予約システムを導入しました。このシステムは、株式会社バカンが開発したもので、AI技術を用いて混雑状況をリアルタイムで可視化します。これにより、住民が無駄に待たされることなく、公共施設を利用できるようになります。
DX推進の背景
南阿蘇村は、2022年に「SDGs未来都市」に選定され、「誰もが住みたい・住み続けたい南阿蘇村」という基本理念のもと、デジタル技術を活用した地域の活性化に取り組んでいます。バカンは、過去にここでの避難所の混雑状況を可視化する取り組みも行っており、防災DXの分野でも実績を持っています。
このたびの予約システム導入は、
「住民サービスの向上」「行政運営の最適化」「社会基盤の構築」といった目的を達成するためのものです。特に、マイナンバーカードを活用した本人確認方式によって、より安全で便利な予約が可能になります。この導入に際しては国からの「デジタル田園都市国家構想交付金」が用いられています。
「tami tami」の機能とは?
新たに導入された自治体向け地域交流推進アプリ「tami tami」は、地域住民が安心で快適に生活できる環境作りを支援します。主な機能として、
- - 施設予約:公民館や体育館など様々な施設を個人や団体で予約可能。
- - スマートロック:ワンタイムパスワードによる解錠機能で、電波が不安定な場所でも利用可能。
- - 避難所マップ:現在地から最寄りの避難所の位置、開設状況、混雑状況を確認。
これらの機能を活用することで、住民はより便利に公共施設を予約できるだけでなく、行政スタッフの業務も効率化されます。
今後の展望
バカンは、公共施設予約や観光、イベント情報の配信、防災機能の強化など、さらなるシステムの充実を予定しています。また、マイナンバーカードによるチェックイン機能や物資管理、避難者名簿の作成、避難データの連携など、地域ごとのニーズに応じた機能も導入予定です。
南阿蘇村について
村長の太田吉浩氏が率いる南阿蘇村は、熊本県阿蘇郡に位置し、住民の利便性を向上させるために多様な取り組みを行っています。特にデジタル技術の導入を通じて、地域住民が安心して暮らせる環境を実現することを目指しています。詳しい情報は、
南阿蘇村の公式サイトをご覧ください。
株式会社バカンについて
バカンは、東京都千代田区に本社を置き、AIを活用して様々な場所の混雑状況をリアルタイムで配信するサービスを提供しています。同社は官民による支援プログラムJ-Startup 2019選定企業として選ばれ、「待つをなくす」サービスを全国に展開しています。詳細については、
株式会社バカンのウェブサイトをご覧ください。