サイボウズがフィリピンにグローバルカスタマーセンターを開設
サイボウズ株式会社が、フィリピン・マニラに「グローバルカスタマーセンター」を開設する運びとなりました。2025年の3月17日から運用開始予定で、携わるのはその子会社であるTMJP BPO Services, Inc.です。
グローバルカスタマーセンター設立の背景
サイボウズが提供する業務システム「kintone」は、約37,000社が導入しており、その多くは日本国内に留まらず、海外市場にも広がっています。特に、中華圏で1,400社、東南アジアで1,290社といった具合にAPAC市場での実績が目立ちます。こうした急成長に伴い、顧客からの要望に素早く応える体制を整える必要があり、新たなカスタマーサポート体制を構築することが求められました。
この新センターの設立は、単なるサポートの枠を超え、顧客のニーズを先読みし、効果的なアドバイスを提供するコンシェルジュ的な役割を果たすことを目指しています。
TMJPの強みを生かした運営
TMJPは、日本企業の文化を根付かせた高品質なサービス提供に加え、フィリピンの立地を活用して高いスキルを持つサポートスタッフを擁する点が強みです。日本とフィリピンのダブル拠点を利用した柔軟な運用体制により、確実に顧客の期待に応えられる布陣が整っています。
OJT研修や平行運用を通じて、TMJPチームはサイボウズの文化や理念を理解し、顧客に感動を提供することを重視したサービス運営を行います。サイボウズのパーパスである「チームワークあふれる社会を創る」を体現するため、現地スタッフも細かなコミュニケーションを図る取り組みが行われています。
三段階でサービスの高度化
今後の展望として、グローバルカスタマーセンターでは大きく3つのステップでサービスを進化させる計画があります。
- - STEP1: 初めにAPAC地域の顧客に対してメールによる問い合わせ対応を行い、運用基盤の確立と安定した運用を目指します。
- - STEP2: 次に、メールだけでなく他の問い合わせチャネルも導入し、オペレーターの迅速な回答を実現します。これにより、顧客の利便性はさらに向上します。
- - STEP3: 最終的には、24時間365日体制でのサポートを実施し、支援する地域を拡大することを目指すほか、グローバルな販売パートナーのサポートも行います。
kintone活用の推進
サイボウズ社は、kintoneユーザーの利用率向上に向け、さまざまな取り組みをテンポよく進めていく意向です。これにより、顧客が自身の業務にkintoneをより効果的に活用できる環境が整うことでしょう。
まとめ
サイボウズ社の「グローバルカスタマーセンター マニラ拠点」は、日々変化する顧客ニーズに柔軟に応じ、AIを活用しつつ、より良いサービス提供を目指しています。今後の展開が非常に楽しみです。