新潟漆器と金属が融合した新しい筆記具『CYLINT』
新潟県新潟市周辺で製造される新潟漆器は、日本の伝統工芸品の一つです。その特徴は多様性に富んだ色彩や模様であり、特に「変わり塗の宝庫」と称される豊かな文化を持っています。このたび、セーラー万年筆が新たに発売する『CYLINT 万年筆・ボールペン 新潟漆器』は、その新潟漆器の美しさと金属の冷たさを見事に融合した製品です。
CYLINTシリーズの特徴
『CYLINT』の名は、円筒(CYLINDER)と知性(Intelligent)を組み合わせた造語です。金属の基礎にさまざまな表面加工を施すことで、デイリーユースに適した筆記具を提案しています。特に注目すべきは新潟漆器の「石目塗り」です。
石目塗りの魅力
石目塗りは、自然の石の質感を表現し、表面が硬くキズがつきにくいといった特性があります。手に馴染む感触も特徴的で、長時間の使用でも疲れにくく設計されています。この技術を用いることで、金属筆記具に温かみのある触感を与えています。これにより、ユーザーは書く楽しさを再発見し、日常の筆記がより豊かなものになるでしょう。
金属への漆塗りの挑戦
金属には吸水性や乾燥性が低く、通常の漆塗り加工が難しいとされていましたが、セーラー万年筆は数年にわたる技術開発を経て、金属への漆塗りを成功させました。これにより、金属の持つ冷たさと新潟漆器の温もりを両立させた製品が誕生したのです。
この技術革新は、新潟の伝統工芸を守り、発展させるための重要な一歩とも言えます。さらに、2023年5月に新潟市で開催されたG7サミットにおいても、同じ色合いのやわらかな金色の「朧銀塗」の角皿が公式な席で使用され、世界に向けて新潟漆器の魅力を伝える機会となりました。
製品スペック
- ペン先:21金(中型)
- 字幅:細字、中字、太字
- クリーニングクロス、カートリッジインク(ブラック)付き
- 芯色:油性ブラック
- ボール径:0.7mm
- 替芯付き
まとめ
『CYLINT 万年筆・ボールペン 新潟漆器』は、伝統の美しさと現代の技術が融合した一品です。全国のセーラー万年筆の取扱店で2025年4月26日から購入可能となります。日常の筆記具を「特別」に変えるこの製品をぜひ手に取って体験してみてください。技術と文化が融合し、唯一無二の筆記体験が待っています。