東急ホテルズが仁荷工業専門大学と制度導入
東急ホテルズ&リゾーツ株式会社は、2025年2月25日に韓国の仁荷工業専門大学との間でインターンシップに関する協定を締結しました。この協定により、同大学の学生たちは東京をはじめとする日本のホテルでのインターンシップを経験することができます。
仁荷工業専門大学は大韓航空グループの一員であり、全5学部、28学科からなる教育機関です。約7,200名の学生が在籍しており、最新の観光業界のニーズに応える教育が行われています。新たに開設される「海外現場実習」の科目は、東急ホテルズが日本のホテルの中で初めて実習先として受け入れることになりました。
● インターンシップ制度の概要
このインターンシップでは、サービス経営学部に所属する観光経営学科、ホテル経営学科、そして航空運航課の3学科から約5名の学生を受け入れる予定です。具体的な募集時期は2025年の3月で、選考を経て8月中旬からインターンシップがスタートします。インターンシップの期間は約15週間から20週間にわたり、5ヶ月間の多国籍な業務環境を経験できる機会となります。
インターンシップが実施されるのは、渋谷エクセルホテル東急、渋谷東急REIホテル、羽田エクセルホテル東急、博多エクセルホテル東急の4ヵ所です。これらのホテルは外国からの宿泊客も多く、多文化交流が期待される場となります。学生たちは、学校で学んだ知識を実際の業務に活かし、韓国語や英会話のスキルを磨く機会になります。
また、インターンシッププログラムでは、参加する学生たちへ手当を支給し、さらに社宅という住環境も提供することで、快適に働ける環境を整えています。
● ビザ取得と就労の可能性
本インターンシップに参加する学生は特定活動ビザを取得し来日しますが、インターンシップ終了後には彼らの働きぶりや意思に応じて、技術・人文知識・国際業務ビザに切り替えされ、最終的には東急ホテルズでの正規従業員として雇用される道も開かれています。このプロセスによって、より多くの国際的な人材を協力企業として迎え入れることを目指しています。
● 未来への展望
東急ホテルズは、国際人材の積極的な採用を進め、多様性に富んだ旅行客へのサービス向上に努めています。今後のインターンシップ制度を通じて、より広範囲な観光客ニーズに応える体制を築きあげることが期待されています。今、この協定により、新たなビジネスの可能性が広がっていくことに非常に期待が高まります。
仁荷工業専門大学について
仁荷工業専門大学は、韓国の仁川広域市に位置し、金 成燦総長が率いる教育機関です。この大学は大韓航空傘下で、学部は機械工学部、IT技術学部、環境工学部、建築デザイン学部、サービス経営学部の5つから構成されています。プログラムの種類も多岐にわたり、航空業界や観光業界の専門知識を学ぶことができます。
東急ホテルズ&リゾーツの概要
東京都渋谷区に本社を置く東急ホテルズは、ホテルやレストラン、会員制のリゾートを運営しており、全国に多くの拠点を展開しています。ホテルのブランドには、ザ・キャピトルホテル 東急やエクセルホテル東急などがあり、宿泊客に特別な体験を提供することを目的としています。