ロボットで掘削革新
2025-07-08 12:15:12

ロボット技術によるトンネル掘削の革新と安全性向上に挑む: ポケット・クエリーズと鴻池組の共同プロジェクト

トンネル掘削現場に革新をもたらす四足歩行ロボット



株式会社ポケット・クエリーズ(以下、ポケクエ)は、建設業の大手、株式会社鴻池組とパートナーシップを結び、トンネル工事における切羽観察の効率化と安全性向上を目指した全く新しいプロジェクトを始めました。このプロジェクトでは、四足歩行ロボットを用いて、危険な切羽(掘削最前線)における状況を観察し、作業員の安全を守る取り組みが進められています。

背景と狙い



トンネル掘削現場は、その危険性から、作業員にとって非常に過酷な環境です。特に、コンクリートの吹付けや支保工など補強作業の前には、崩落や落石のリスクが常につきまといます。現場での観察作業は、長時間にわたって危険区域にとどまる必要があり、作業員の安全を守るという観点からも大きな課題となっています。さらに、切羽観察には高度な専門知識と経験が求められるため、技術者の数が不足するという問題も深刻です。このような背景から、ポケクエは四足歩行ロボットによる観察を通じて、作業員を危険から守ると同時に、熟練者の知識をデジタル化して継承できる未来の仕組みを目指すことになったのです。

四足歩行ロボットの詳細



現在進められている四足歩行ロボットシステムは、各種センサー(LiDAR、カメラ、IMUなど)を搭載し、自律走行機能を活用して現場を走行しながら状況を観察することが触れされています。ロボットは切羽に入り込み、その状況を撮影・スキャン・記録します。これにより、遠く離れた作業員も現場の状況をリアルタイムで把握できるようになります。その結果、作業員が危険な場所に長時間滞在する必要がなくなり、安全性が大幅に向上することが期待されています。

今後の展望



ポケクエと鴻池組は、共同で実証実験を行い、四足歩行ロボットの実用化を目指します。運用に際しては、実際のトンネル掘削現場におけるニーズに応じて、ロボットの走行性能や観察精度を向上させ、過酷な環境でも安定して稼働させるための機能追加や調整を行っていきます。この取り組みが実現すれば、土木建設業界の労働力不足や安全性の課題が解決されるだけでなく、次世代の技術者の育成に寄与するでしょう。

ポケット・クエリーズについて



ポケクエは、トンネル掘削現場を持つ企業の人材不足をテーマに、技能継承、省力化、多能工化を目的とした多様な現場向けDXツールの開発を行っています。また、生成AI技術を活用して技術検証や実運用の実現にも努めています。これらの革新を進めることで、業界の未来に不可欠な技術力の向上を図っています。

ポケット・クエリーズは東京オペラシティタワーに本社を置き、ロボティクス、IoT事業、VR、AR、MRアプリケーションの開発に力を入れています。このプロジェクトが成し遂げるトンネル掘削の安全性向上と効率化は、建設業界に新たな明るい未来をもたらすことでしょう。


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