日本学生支援機構のソーシャルボンドが大和証券で購入可能に
日本学生支援機構(JASSO)が2025年11月に発行を予定するソーシャルボンドが、大和証券の全国窓口で購入できるようになります。この債券は法人のお客様を対象にしており、投資家として参加する法人は、投資表明を行うこともできます。投資表明を行った法人名は、後日JASSOの公式サイトにて公開されるほか、法人のホームページへのリンクを付けることも可能です。
ソーシャルボンドとは?
ソーシャルボンドは、投資を通じて特定の社会的な課題への解決を促進するための債券です。今回は高等教育を受ける学生へのサポートを目的としたものであり、具体的には次のような取り組みに充当されます。
1.
奨学金事業:給付型や利息なし、利息ありの3種類の奨学金を提供し、経済的に修学が厳しい学生を支援。
2.
留学生支援事業:外国人留学生の受け入れや、日本人学生の海外派遣をサポート。
3.
学生生活支援事業:キャリア教育や就職支援、障害学生への支援を行っています。
これらの取り組みにより、JASSOは学生の修学環境を整え、社会人としての成長を手助けしています。
投資表明制度の意義
今回のソーシャルボンドに投資を行った法人は、投資表明をすることができ、社会的責任や持続可能な取り組みへの姿勢を示すことができます。例えば、直近のソーシャルボンドの第80回債では、新たに99件の投資表明が集まり、累計の投資表明件数は1,073件に達しました。この結果、JASSOのソーシャルボンドは、財投機関債の中でも特に多くの投資表明件数を誇ることとなりました。
JASSOの課題解決へのアプローチ
近年、企業の人材不足が深刻化する中で、JASSOは新たな取り組みとして「企業等の奨学金返還支援(代理返還)制度」を推進しています。この制度により、企業は従業員の奨学金の返還資金をJASSOに直接送金することが可能となり、よりスムーズな支援が実現されるようになります。
ソーシャルボンドの魅力
日本の高等教育に学ぶ約358万人の学生のうち、109万人がJASSOの貸与奨学金を受けています。この債券は、SDGs目標4「質の高い教育をみんなに」に貢献するものであり、教育に対する資金使途の明確さや、その社会的意義が投資家からも好評です。また、現在の金利環境もあり、JASSOのソーシャルボンドに賛同する投資家は年々増加しています。
発行概要
JASSOは2025年11月に、300億円のソーシャルボンドを発行する予定です。具体的な発行概要は以下の通りです。
- - 条件決定日: 2025年10月
- - 払込日: 2025年11月7日
- - 利払日: 毎年5月及び11月の各20日(初回利払日は2026年5月20日)
- - 格付け: AA+(R&I)、AAA(JCR)を取得予定
大和証券でのソーシャルボンド購入についての詳細は、是非お気軽にお問い合わせください。これからの学生たちの未来を共に支えるこの機会に、ぜひご参加を検討してみてはいかがでしょうか。