JFEスチールと日立が協力し製造ソリューションを進化させる新たな取り組み

JFEスチールと日立、協創による新たなソリューションビジネスの展開



JFEスチール株式会社と株式会社日立製作所は、製造業向けソリューションビジネス「JFE Resolus™(レゾラス)」の進化を目指すための新たな協創プロジェクトを発表しました。この取り組みは、双方のリソースやノウハウを融合させることで、製造業界全体の社会的課題の解決に寄与することを目的としています。

背景と目的


JFEスチールは、鉄鋼製造で培った世界最高水準の技術・操業・研究ノウハウを活用し、高付加価値な製品の製造、設備保全の高度化、さらには環境負荷低減に向けた技術を開発しています。一方、日立は、自社のデジタル技術を用いて事業変革を推進するLumada事業を展開しています。両者が持つ強みを組み合わせることで、JFE Resolusをさらに進化・高度化させることが狙いです。

これまで両社は、冷間圧延工程における自動制御システムの共同開発などで実績を積んできました。新たなプロジェクトは、双方の協力関係を一層深め、JFEスチールのソリューションビジネスの拡大を加速させる計画です。

協創の具体内容


日立のLumada事業は、数多くの実践的知識を蓄積しております。これを基に、デジタルトランスフォーメーション(DX)の実施に必要なメソドロジーを体系化し、JFEスチールのビジネスモデルの向上に寄与します。

2025年5月からは、JFEスチールが直面する「顧客視点のサービス設計および商品化」の課題に取り組むため、両社の検討チームが連携し、日立のメソドロジーを活用することになります。これにより、顧客ニーズに即したソリューションの具体的な構想とアクションアイテムの策定を進める予定です。

これには、日立が有する営業・上流エンジニアリングの連携手法や、過去の事例などのリソースを共有する仕組みが含まれています。

今後の展望


両社は、日立のナレッジ基盤や人財育成のノウハウを活用し、JFEスチールの知見を可視化・再利用し、横展開することを目指しています。これにより、ソリューションビジネスの高度化と持続的成長を支える仕組みを整える計画です。今後はデジタル技術の進展により、製造業に新しい価値をもたらすことが期待されています。

「Hitachi Social Innovation Forum 2025 Japan Digital Week」


日立は、2025年7月24日から8月29日まで「Hitachi Social Innovation Forum 2025 Japan Digital Week」を開催予定です。この際、JFEスチールとの対談も配信される予定です。登壇者には、JFEスチール専務執行役員の赤木功氏、日立製作所デジタル事業開発統括本部の片岡信典氏が名を連ねます。

両者からは、JFE Resolusの拡大に向けた期待や、業界全体の変革促進に関する言及がなされています。この対談を通じて、製造業における新たな可能性を探ります。

まとめ


JFEスチールと日立の協創は、製造業を取り巻く課題に対応するための新しい取り組みです。両社の強みを活かすことで、製造業という分野に新たな価値を生み出し、社会に貢献することが期待されています。今後の更なる協力関係に注目です。

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