サントリー美術館2026年展覧会情報
六本木のサントリー美術館は、2026年の展覧会スケジュールを発表し、特に注目を集めている。1961年の開館以来「生活の中の美」をテーマに、日本美術の発展に寄与する活動を行ってきた。2007年には六本木へ移転し、「美を結ぶ。美をひらく。」を掲げているこの美術館の展覧会は、魅力的なラインナップが用意されている。
河鍋暁斎展
最初に訪れるべきは、4月22日から6月21日まで開催される「ゴールドマン コレクション河鍋暁斎の世界」。この展覧会では、幕末・明治時代に名を馳せた絵師、河鍋暁斎の作品が紹介される。特に歴史的な価値のある肉筆画や、ユニークな視点から描かれた妖怪画など、国内外で高く評価される作品が並び、閲覧者はその多岐に亘るアートスタイルに魅了されることだろう。イスラエル・ゴールドマン氏のコレクションから、特に厳選された名品が日本初公開で登場する。
眼のごちそう食器展
続いて、7月8日から8月30日までの「眼のごちそう食器」展が行われる。この企画は、桃山時代から江戸時代にかけて使用された食器をテーマにし、単なる道具以上の意味を持つおもてなしの象徴を探求する。美しく彩られた陶磁器が、どのように客人を喜ばせるために用いられていたかを解説すると共に、食器一つ一つに込められたメッセージがどんなものであったのかが多角的に紹介される。
逸翁美術館名品展
9月16日から11月8日には「逸翁美術館名品展」が開催される。逸翁美術館は、近代日本の代表的な実業家、小林一三にちなんで設立され、古筆や茶道具、さらには与謝蕪村や呉春の絵画に至る多彩なコレクションを所蔵している。今回の展覧会では、その中から選りすぐりの名品が一堂に集結し、訪れる人々に感動を与えること間違いなしである。
法華経の美術展
最後を飾るのは、12月12日から2027年2月7日までの「法華経の美術」である。法華経は、あらゆる人々が平等に成仏できることを説く大切な仏教経典。その中で作られた美術作品は、信仰と密接に関わっており、展示される装飾経や仏像は訪れる人々に深い感動を与えることが期待される。彼らの信仰の歩みを辿り、先人たちがどのように美を表現したかを体感できる機会となるだろう。
このように、サントリー美術館の2026年の展覧会は、日本美術の幅広い魅力を伝え、さまざまな時代の作品を通して美と人間の関わりについて考えさせる内容となっている。美術館訪問者は、これらの魅力的な企画を通じて新たな視点を得ることができるだろう。ぜひスケジュールをチェックして、訪問の日を楽しみにしてほしい。