社会の質を探る
2025-10-15 12:34:02

新たな社会像を探る:電通総研のクオリティ・オブ・ソサエティ指標2025の結果

新たな社会像を探る:電通総研のクオリティ・オブ・ソサエティ指標2025の結果



2025年10月15日、株式会社電通総研が「クオリティ・オブ・ソサエティ指標2025」の調査結果を発表しました。これは、日々進化する社会において、人々の意識がどのように変わりつつあるのかを明らかにするための重要な指標です。

調査の目的と内容


電通総研のヒューマノロジー創発本部 Quality of Societyセンターでは、毎年「クオリティ・オブ・ソサエティ指標」という定量調査を行っています。今年は特に、AIやロボットが私たちの生活や仕事にどのように影響を与えるかという点に着目しました。調査は、社会に対する人々の現在の認識や将来の方向性、さらに「個人」「家族・コミュニティ」「社会」といった視点から見た社会の現状を探る内容になっています。

調査結果の概要


1. デジタル化の影響
デジタル化が進む中、「働き方」に関して変わらないと感じる人は45.1%にのぼり、良い影響を受けていると答えた人は27.5%でした。興味深いことに、悪い影響を受けていると感じる人はわずか9.6%という結果でした。これは、デジタル化が多くの人にとって必ずしもネガティブなものではないことを示しています。

2. AIやロボットに対する不安
働いている人を対象に「AIやロボットによって自分の仕事が奪われる不安」を尋ねたところ、全体では約2割が不安を感じていると回答。しかし、18-29歳の世代ではこの割合が約3割に達しました。この結果は、若い世代がテクノロジーに対して強い不安を抱いていることを示しています。

3. 遠隔操作ロボットへの興味
調査では、働いている人の約3人に1人が遠隔操作ロボットを利用して仕事をすることに関心を持っていることが分かりました。具体的には、34.8%が自分で遠隔操作をしてみたいと答え、34.3%が他の誰かに操作してもらいたいと考えています。

4. 日常生活での受容度
AIやロボットが日常生活にどれだけ受け入れられているかを問う調査では、特定のシーンでの受容度が高いことが分かりました。特にセキュリティや荷物配達での利用は受け入れられていますが、AIが政策決定に関与することには拒否感が強いことも明らかになりました。

分析と未来展望


本調査を通じて、デジタル化が人々の生活や働き方に与える影響が顕著になっていることが確認されました。好意的な意見が多数を占める中、特に若者はAIやロボットに対し不安を抱えています。このギャップを乗り越え、人間にしかできない仕事の重要性を認識しながら、ロボットを活用した新たな働き方を模索することが求められます。

今後、私たちの周囲でAIやロボットがどのように機能し、人々と共存していくのか。その関係性は今後も注目の的となります。

調査の背景と概要


この調査は、2025年の6月に全国の18〜79歳を対象に実施され、12,000人が参加しました。信頼性の高いデータをもとに、我々の未来における「社会」の在り方に一石を投じる結果となりました。調査の詳細はこちらからご覧いただけます。

このように、電通総研の「クオリティ・オブ・ソサエティ指標2025」は、今後の社会における方向性を無視できないものとして、私たちに多くの示唆を与えています。


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