日本のサイバーレジリエンス強化に向けた新たなパートナーシップの展開

サイバーレジリエンス強化に向けた新たな一歩

2024年、日本で急速に進化するデジタル社会の中、サイバー防衛研究所（以下、サイバー防衛研）は、エストニアのCybExer社と戦略的パートナーシップ契約を締結しました。この契約は、両社間の長年の協力関係をさらに深化させ、日本のサイバーセキュリティ体制を強化するための重要なステップとなります。

パートナーシップの背景

近年、地政学的な緊張が高まり、デジタルインフラに対する攻撃が増加している中で、日本政府や重要インフラ企業は、より強固なサイバー防衛策の構築を迫られています。特に、「能動的サイバー防衛法案」の成立を受けて、官民連携が強化されることが求められています。このような状況で、サイバー防衛研とCybExer社のパートナーシップの意義は非常に大きいと言えるでしょう。

提供される機能

この提携により、サイバー防衛研はCybExerの持つ先進的なサイバー演習プラットフォームを活用し、ユーザー向けの日本語インターフェイスも提供されることになります。具体的には、Live Fire演習やデジタルツイン技術に基づいたトレーニング環境、キャプチャー・ザ・フラッグといったシナリオを通じて、複雑なサイバー攻撃に備えることが可能になります。

CybExer社はすでに60カ国以上でその技術を採用されており、NATOや欧州宇宙機関などの組織を支援した経験もあります。このグローバルな視点を持ち込むことにより、日本市場の特性に応じた実践的な対策が期待されます。

経営陣のコメント

CybExer社のCEO、アンドラス・キビサール氏は、「日本は重要な市場であり、これにより、サイバーレジリエンスを強化する支援ができることを誇りに思います」とのコメントを寄せています。また、サイバー防衛研の代表取締役、土屋徹氏も「CybExer社との連携に基づき、オペレーショナル・コラボレーション環境を構築し、日本のサイバー防衛に貢献することを目指します」と述べており、この取り組みに対する強い意気込みが感じられます。