視覚障がい者メイクセミナー
2025-10-03 12:34:10

ファンケルが視覚障がい者向けメイクセミナーを共催し新たな挑戦をサポート

ファンケルが視覚障がい者向けメイクセミナーを開催



株式会社ファンケルは、2025年9月11日(木)に川崎市視覚障害者情報文化センターと共に、視覚障がい者向けのメイクセミナーを開催しました。これは双方にとって初の試みであり、川崎市麻生区の会場では8人の参加者が自身のメイクに挑戦しました。

川崎市視覚障害者情報文化センターとは


川崎市視覚障害者情報文化センターは、神奈川県川崎市に住む視覚障がい者を支援するための施設で、さまざまな活動を通じて生活をサポートしています。このような施設との共催が、今回のメイクセミナーを実現しました。詳しい情報はこちらで確認できます。

セミナーの内容


セミナーでは、まずスキンケアから始まりました。参加者は、化粧液や乳液を手で丁寧に肌になじませる大切さを学び、肌の感触の向上を体感しました。

さらに、ファンケル独自の「タッチマークシール」を利用し、化粧品の容器を判別しやすくする方法も説明されました。このシールは、従業員の視覚に障がいを持った方とともに開発されたもので、点字ではなくマークで識別可能なため、誰でも手軽に利用できます。

その後、参加者は自身の手や指を使ってメイク方法を学びました。特に、CCクリームを使ったベースメイクについては、実際に練習を行い、7mmのパールサイズの適量を触って確認しました。

ポイントメイクでは、筆やチップを使わず、指で塗布する方法を紹介し、参加者からは「自分にもできそう」といった前向きな声が上がりました。各自、お気に入りの色を選び、協力者のサポートを受けながら、メイクを完成させました。

参加者の声


参加者からは、「メイクが簡単にできて気持ちが明るくなった」「外出するのが楽しみになった」「無添加なので安心して使えた」という感想が寄せられました。また、初めてメイクに挑戦した方からは「これなら簡単そうだから続けてみたい」という嬉しい反応があり、サポートメンバーからも「きれいになりましたね」という声がかかり、参加者全員が笑顔でセミナーを締めくくることができました。

今後の取り組み


ファンケルは、今後も障がいを持つ方々の活躍を支援し、誰もが社会で輝ける環境の実現を目指していきます。1988年から始まったセミナー活動は、持続可能な社会を実現するための取り組みの一環で、特に2013年からは視覚障がい者への自立支援を重視したセミナーを展開しています。

視覚に障がいのある多くの方々が身だしなみに気を使いたいと願っている中で、このセミナーは参加後に自分自身でメイクができるように設計されています。顏を左右に分け、半分を講師がサポートし、自身での実習を通じてメイク技術を習得する、そんな貴重な体験が提供されています。

タッチマークシールについて


タッチマークシールは、視覚障がい者が容器を識別しやすくするための実用的なツールです。触って違いを感じることのできる凹凸のあるシールで、視覚に障がいのある従業員の意見を反映して開発されました。シールは製品購入時に希望する方に配布されています。

受賞歴


ファンケルの「視覚障がいメイクセミナー」と「タッチマークシール」は、2019年に内閣府からバリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者として表彰を受けています。

株式会社ファンケルは、これからも多様性を尊重し、全ての人々が輝ける社会を目指して、積極的な取り組みを継続していきます。


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