多摩の美術家たちの独自の世界を魅せる「絵画を生きる」展
たましん美術館で、2026年1月10日から3月15日まで、企画展「絵画を生きる―多摩の美術家3人展」が開催されます。この展覧会では、多摩地域で活動する3名の実力派画家、加藤学、徳永陶子、島﨑良平の個性豊かな作品を一堂に見ることができます。
多摩地域のアートシーン
東京都立川市に位置するたましん美術館が誇るこの展覧会。多摩地域は、豊かな自然と多様な歴史が魅力の一つです。アトリエを構える美術家たちが創作するこの地は、近年、独自の文化圏として踊り出ています。
今回の展覧会は、「絵画を生きる」というテーマの元、多摩地域で活躍する3名の美術家たちがそれぞれの独自の表現を披露します。展覧会は、さまざまな視点から絵画の魅力に迫り、訪れる人々に新たな感動を届けることを目的としています。
鋭い感性で魅せる3名の作家
加藤 学
八王子市を拠点とする加藤学は、自身の内と外に存在する風景を描写しています。特にアクリルやパステルを使った作品は、彼の内なる世界と外界が交差する地点にある「場」を記録するもの。鑑賞者は、単なる自然の姿ではなく、思索が交錯する風景に触れることができます。
徳永 陶子
東村山市に拠点を置く徳永陶子は、「記憶」と「プロセス」をテーマにした作品を制作しています。彼女の作品は、沈み込んだ色やかたちを拾い集め、独自の美的空間を創り出します。鑑賞者は、彼女の作品を通して自己の記憶とも対話できることでしょう。
島﨑 良平
檜原村に住む島﨑良平は、日本美術や中国絵画を取り入れ、現代的な感性で新たな視覚体験を提供します。彼の妖怪や八百万の神々を描いた作品は、実在と空想の境界を曖昧にし、観る者を魅了します。
展覧会の見どころ
この展覧会では、会場を3つの区画に分けて、各々の作家の作品を展示し、まるで個展を巡るような楽しさを提供します。
1.
加藤学の問いかけの中の風景
彼の作品は、見る者に深い思索に誘います。自然と内なる自己が交わる瞬間を捉えた作品をお楽しみに。
2.
徳永陶子の記憶の色
彼女が描く色は、それぞれの鑑賞者の潜在的な記憶を呼び起こします。色と形の繊細な関わりをぜひ味わってください。
3.
島﨑良平の現実と虚構の間
伝統的な日本美術の要素を持ちながら現代的な視点を加えた彼の作品は、艶やかさとユーモアが感じられます。
関連企画も充実
今回の展覧会では、作家と学芸員によるトークセッションやギャラリートークも予定されています。出品作家たちの解説を聞きながら、作品の背景や意図を深く理解することができます。特に、1月24日には、出品作家たちが直接語りかける特別な機会がありますので、興味のある方はぜひ参加してみてください。
開催概要
- - 会期: 2026年1月10日(土)~3月15日(日)
- - 会場: たましん美術館
- - 開館時間: 10:00 ~ 18:00
- - 休館日: 月曜日(祝休日の場合は翌平日)
- - 入館料: 一般500円、高・大生300円(中学生以下は無料)
多摩地域のアートの魅力を存分に感じられる「絵画を生きる」展。ぜひ足を運んで、実力派美術家たちの独自の世界を体感してください。