金沢の伝統が息づく「金沢箔」腕時計
最近、株式会社Knotが展開する「Maker's Watch Knot」から、日本の伝統工芸を取り入れた、特別な機械式モデル「金沢箔」が発売されました。この時計は、金沢の400年以上にわたる伝統工芸である金沢箔を文字盤に使用したもので、見た目の美しさはもちろん、実用性も兼ね備えています。
TAKUMI Collectionの魅力
この新モデルは、Maker's Watch Knotの「TAKUMI Collection」の一環であり、すでに展開されている「漆」や「螺鈿」といったモデルと並んで、匠の技が生きるデザインになっています。「TAKUMI」は日本の匠たちによってもたらされる技と美の融合を象徴したコレクションで、日本のセンスを世界に発信することを目指しています。
時計は2つのモデル、センター3針の「AT-38SVPTBL」と、クロノグラフの「ATC-40SVPTBL」に分かれており、それぞれ異なる魅力を持っています。どちらのモデルも、金沢の匠による金箔とプラチナ箔が調和した美しいデザインが特徴です。
金沢箔の歴史と「箔一」の役割
金沢箔の歴史は、1593年に始まり、加賀藩の前田利家によって金箔・銀箔の製造が命じられました。以来、金沢箔は世界中で評価される技術となり、400年以上の歴史を持っています。この伝統を受け継ぎつつ新しい表現を追求しているのが、金沢に本社を構える「箔一」です。
「箔一」は、化粧品や食器、建材などの分野でも金沢箔を応用し、金沢の伝統工芸を進化させています。このように、金沢箔の新しい可能性を追求する姿勢が、今回の腕時計「金沢箔」の背後にあります。腕時計は、金沢箔の特質を生かした「日常に寄り添う芸術」として、さらなる高みへと昇華されています。
独特な色彩美を提供する製造技術
「金沢箔」の文字盤は、複数の技能や職人の独創性によって生まれています。第一に、プラチナ箔を細かく砕き、フレーク状にして文字盤全体に敷き詰めます。次に、箔一独自の染色技術で藍色に染め上げ、深みを持たせます。この段階で光沢や質感を保ちながら、細やかさを追求しています。
その後、職人が手作業でプラチナ箔を配置し、金箔を舞わせる技法「ちらし」も取り入れることで、他に類を見ない模様を生み出します。この過程では、偶然性と緻密さを共存させることが求められ、職人の丁寧な手作業が光ります。
デザインと実用性の両立
「金沢箔」は、アートと実用性を兼ね備えた時計です。サファイアガラス製の風防を採用しており、キズに強く、日常生活での水のリスクにも配慮されています。モデルによって異なる防水性能を持ち、どちらも高い信頼性を誇ります。
さらに、ムーブメントには日本製の自動巻き機械式ムーブメントを使用しており、信頼性の高い精度を実現しています。これにより、スタイルと機能性を兼ね備えた時計が完成しました。
まとめ
「金沢箔」は、100%日本製の高品質な腕時計として、日常生活に美しさをもたらします。金沢の伝統工芸が生み出す独特の魅力は、持つ人に特別な楽しさを与え、日々の生活に彩を添えることでしょう。ぜひ、手に取ってその美しさを感じてみてください。