エスマットが36億円の資金調達を実施、IoT在庫管理の未来を切り拓く

エスマットが36億円の資金調達を実施

株式会社エスマットは、東京都品川区を本社に持ち、IoT在庫管理システム「SmartMat Cloud」を提供しています。このたび，同社はシリーズCラウンドにおいて36億円の資金調達を行ったことを発表しました。

資金調達の背景

今回の調達は、NTTファイナンス株式会社が引受先となり実施されました。この資金はプロダクト開発や採用、広告宣伝費に使用される予定であり、エスマットの事業成長に大きく寄与することが期待されています。

SmartMat Cloudの概要と利点

「SmartMat Cloud」は、IoT技術を駆使して在庫管理業務を効率化するシステムです。IoT重量計を使用し、リアルタイムで在庫を可視化することで、従来の手作業による管理から脱却。すでに1,200社を超える企業に導入されており、自動車や化学など多様な製造業での利用が進んでいます。

このシステムは、労働力不足や技術継承といった製造業の多くの課題を解決する手段として注目されています。特に、2025年6月には在庫最適化AIエージェント機能が導入され、これにより在庫の使用傾向をAIが解析し、欠品リスクを自動で検出することが可能になります。この機能によって、現場での先見的な提案が実現し、よりスマートな在庫管理を支援します。

未来へのビジョン

エスマットのビジョンは「モノの流れを超スマートに」というもので、今後も更なるプロダクトの進化が期待されます。AIとIoTの融合によって、人には見えない変化を捉え、現場の判断力を向上させるソリューションとして進化し続けることでしょう。

NTTファイナンスからの期待

今回の資金調達について、NTTファイナンス株式会社の取締役は、エスマットの取り組みを高く評価し、今後の連携を通じて在庫管理のデジタルトランスフォーメーション（DX）を推進する意欲を示しました。これにより、エスマットはさらなる事業展開を図り、NTTグループとの協業機会を創出し、業界の変革を加速させることができるでしょう。