Arperの新作、Catifa Cartaの魅力
イタリアのグローバルインテリアブランドArperが、廃棄木材から誕生した循環型椅子「Catifa Carta」を2025年7月に日本で販売開始すると発表しました。この椅子は、使い捨てから資源の循環へと移行を促す意義を持っています。
Catifa Cartaの特長
Catifa Cartaは、再生紙から作られたペーパーシェルが特徴です。この椅子は、廃棄木材からの29枚の再生紙を圧着成型して製造され、成型過程では化学接着剤を一切使用せず、すべて生物由来の素材を用いています。ペーパーシェルを通じて、CO₂を効果的に吸収・固定することができ、その効果はなんと1kgあたり約1.5kgのCO₂に相当します。
この椅子は驚くほどの強度を持ち、座面幅53cmのシェルは、ゆったりとしたカーブが特徴で、身体をしっかりと支えてくれます。また、シェルの寿命が終わった際には、バイオ炭として土壌に還元することが可能です。これにより、森の再生を支援することができるのです。
多様なデザインオプション
Catifa Cartaは、スレッド脚やトレッスルキャスターなど、多様なデザインオプションも用意されています。スレッド脚は66,000円、四つ脚モデルは59,400円と、価格も多様なニーズに応えています。さらに、脚は5タイプから選べ、メンテナンスやリユース、リサイクルも容易に行える構造になっています。
環境への配慮と革新
Arperは、1989年に創業以降、ミニマルでスタイリッシュなデザインを追求しつつ、環境への配慮が欠かせないという信念を持っています。2005年には業界に先駆けて環境部門を設立し、2008年には環境宣言を取得。2018年にはEPD(環境製品宣言)認証を取得しました。
世界中で公共施設や教育機関への導入も進んでおり、インテリア業界のサステナビリティに対する取り組みとして、他のブランドに先駆けた姿勢が評価されています。
まとめ
ArperのCatifa Cartaは、循環型経済への転換を体現する製品として、使うことそのものが環境貢献につながる椅子です。廃棄木材を活用し、再生可能な素材を活かしたそのデザインは、未来のインテリアに新たな価値を提供します。日本市場でも広く受け入れられることを期待しています。