金融機関向け新たなAIセキュリティツール「Metareal CS」
株式会社ロゼッタが2023年7月23日にリリースした「Metareal サイバーセキュリティ(Metareal CS)」は、金融業界のセキュリティ業務を大きく変える可能性を秘めた革新的なAIツールです。このツールは、金融機関の情報システム部門に向けて設計されており、ネットワークリスクの評価やサイバー対策レポートを自動生成します。
1. 新プレミアムプランの内容
Metareal CSは、月額5万円(税込)で、1日20回、月に200回の利用が可能なプレミアムプランを提供しています。このプランでは、ユーザーが必要な情報を入力すると、システム監視ログや障害記録などの内部データと、最新のサイバー脅威情報、国際セキュリティ基準などのオンラインデータを統合し、AIが自動で分析します。結果として、ネットワーク上のリスクを数値的に評価し、具体的な対策案を盛り込んだレポートを数分で出力することができます。この機能により、煩雑なリスク分析や対策立案を効率化し、迅速な意思決定が可能になります。
2. 開発背景とニーズ
近年、金融機関ではサイバー攻撃が巧妙化し、特にサプライチェーンを狙った攻撃が増加しています。このため、情報システム部門はネットワークリスク評価やサイバー対策の強化が求められています。しかし、日々発生する脆弱性に関する情報や最新の脅威動向、法規制の遵守など、多岐にわたる業務負荷が課題となっています。さらに、DX推進やFinTech発展といった環境変化の中で、限られたリソースで高度なセキュリティ対策を行うことも一つの大きな課題です。これに応える形で、「Metareal CS」は開発されました。
3. Metareal CSの特長
本ツールの特長は、生成AIを駆使して多様なデータを統合分析する点です。
1つ目は、社内の監視ログや障害記録といった内部データと、最新のサイバー脅威情報や国際基準といった外部データを結び付ける点です。これにより、従来の手作業による分析を排除し、迅速かつ高精度にリスク評価を行えるようになります。
続いて、2つ目は、自動提案される具体的な対策案です。これにより、金融機関は高度な説明責任を果たしつつスピーディに意思決定できます。3つ目のポイントは、監査証跡の生成です。これにより、内部監査や外部監査への対応がスムーズになります。
4. 利用対象者
Metareal CSは、特に金融機関の情報システム部門やITセキュリティ課の担当者、システム運用担当者、セキュリティアナリスト、CSIRTメンバー、さらにはサイバーリスク管理や監査対応を担う管理職など、幅広い職種が利用することが想定されています。これにより、DX推進やFinTechサービス開発に関わるIT部門の効率化が図れることでしょう。
5. 開発者のコメント
株式会社メタリアルのCTOでありAI開発者の米倉豪志氏は、「Metareal CSは、金融機関のITセキュリティ担当者が直面する課題を解決するために作られました。最新の脅威情報とシステム監視ログを統合分析し、迅速な意思決定を支援することを目指しています。本サービスは、金融インフラの安全性確保にも寄与するものです」と述べています。
6. お問い合わせ情報
AI技術による新たなセキュリティ時代の到来を実感してみませんか?さらに詳しい情報は、
Metareal CSの公式ページをぜひご覧ください。お問い合わせ先は
こちらです。私たちと一緒に、安心して利用できる金融サービスの未来を築いていきましょう。