石見銀山エリアで始まる共創NFTプロジェクトとデジタルスタンプラリー
島根県大田市の石見銀山エリアで、観光促進と地域経済の活性化を目指す新しい試みが始まります。日本郵便株式会社が実施する地域共創NFTプロジェクトでは、NFTの特性を利用して、地域とのつながりを深める活動が進められています。
このプロジェクトでは、観光客に対して唯一性のあるデジタルデータを提供し、訪問した証としてNFTが配布されます。これにより、参加者は地域に足を運ぶだけでなく、体験をデジタル的に証明し、地域との関係を継続できる仕組みが整います。
デジタルスタンプラリー第2弾の詳細
2025年8月1日から始まる「石見銀山デジタルスタンプラリー」の第2弾では、大田市内の観光案内所やイベント会場を含む新たなスタンプスポットが追加されます。このスタンプラリーは、地域を訪れた証明としてデジタルスタンプ(NFT)を取得し、5種類以上取得すると地域で使えるクーポンと交換できる特典があります。この取組は、観光客の定着や経済的な波及効果を期待しています。
また、7月3日からは石見銀山大森郵便局で、世界遺産の「石見銀山遺跡とその文化的景観」をテーマにしたオリジナルフレーム切手も販売。これを購入することでデジタルスタンプを受け取ることができ、さらに地域とのつながりが深まります。
大森での夏祭りと連携した取り組み
8月31日には、「天領さん大森会場」という夏祭りが開催されます。このお祭りは昭和から続く恒例行事で、石見銀山の歴史に関連したイベントです。この会場もスタンプラリーの対象地域となりますので、参加者はお祭りを楽しみながらデジタルスタンプを収集することができます。
東京都内郵便局でのPR活動
プロジェクトを支援するため、東京都内の銀座や日本橋エリアの郵便局では、「ぽすくま」と呼ばれる限定のデジタルスタンプ(NFT)の配布も行われます。これを受け取ることで、石見銀山との連携を強化し、地域経済の活性化を促進する狙いがあります。
国土交通省との連携
さらに、国土交通省が推進する「二地域居住先導的プロジェクト実装事業」の一環として、NFTを活用した地域活動の可視化や中長期滞在者向けの取組も進められます。この施策では、滞在者へのNFTの提供や地域ガイドが行われ、より深い地域貢献を目指しています。
未来への展望
石見銀山エリアでの地域共創NFTプロジェクトは、観光体験を通じて地域の魅力を広め、持続可能な経済成長を図ることを目的としています。この試みは、他の地域にも波及する可能性があり、日本全国の観光地でのNFTとの結びつきを広げる活動へと発展することも期待されています。地域とのつながりを深め、共に成長する未来を描くこのプロジェクトから目が離せません。