政府備蓄米の実態
2025-07-22 15:48:39

政府備蓄米に関する調査結果、消費者の実態と今後の動向を探る

2025年7月1日から7月3日までの間、東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県に住む20代から60代の消費者を対象に、株式会社ロイヤリティ マーケティングが行った政府備蓄米に関する調査について報告します。

認知度と実際の購入状況


調査結果によれば、政府備蓄米の認知率は86.1%と非常に高い数字を示しました。しかし、実際に店頭で見かけた人は34.3%にとどまっており、認知と実際の可視性にはギャップがあることが見えてきます。さらに、5kgで2,000円前後という価格について、46.1%の人が「妥当だと思う」と回答しており、約半数の消費者が価格に対して肯定的な反応を示しています。

購入経験と品質の評価


実際の備蓄米の購入経験があると回答したのは、わずか12.7%でした。一方、約48.3%の人が「購入するつもりはない」と答えています。購入方法は64.6%が「スーパー」と答え、次いで33.1%が「通販サイト」、9.4%が「コンビニ」と続きました。購入する際の量は、67.7%が「5kg」が多いと回答しており、一般的には少量の備蓄が主流です。

味や品質については、多くの人が「普通」と感じており、満足度は「やや満足」24.4%、「とても満足」16.5%と続きます。一方で、全体の1割未満の人が不満を抱えている状況にも関わらず、この品質が消費行動に影響を与えていることが示されました。

今後の購入意向


次に、今後の購入意向について尋ねたところ、39.4%が「機会があれば購入したい」と答え、「ぜひ購入したい」は10.4%にとどまりました。慎重な回答も目立ち、特に「購入するつもりはない」が30.4%という結果を見せました。購入をためらう理由として、品質や鮮度に対する不安が圧倒的に多く(47.2%)、その他の理由として、精米日や保存方法についての心配も挙がっています。

ブランド米との選択


ブランド米との選択については、「特にこだわりはない」と答えた人が最も多く28.9%に達しました。さらに、「安ければ備蓄米でも構わない」が25.7%であり、家庭で常備しているお米の量は「2~4kg程度」が31.7%と多い傾向にあります。一方で、普段食べている銘柄については「特に決まった銘柄はない」が36.1%、ここで具体的な銘柄としては「コシヒカリ」や「あきたこまち」が人気を集めています。

結論


この調査から浮かび上がったのは、政府備蓄米に対する高い認知度にもかかわらず、実際の購入には慎重な姿勢が見られることです。質的な不安が消費者の購入行動に大きく影響しており、今後のマーケティング戦略や販売方法においては、さらなる品質改善や情報公開が求められるでしょう。農業や流通体制の改革も必要とされ、持続可能な米供給体制をどう確保するかが今後の課題です。


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