日本FP協会、2025年度の研究奨励金受贈者を決定
2025年度の日本FP協会研究奨励金についての発表が行われ、大変興味深い研究テーマが選出されました。この制度は、パーソナルファイナンスに関連する学術の振興を図る目的で設けられたもので、2023年度から開始された新たな取り組みです。
受贈者の紹介と研究テーマ
2025年度の奨励金は、審査委員会の厳正な審査を経て、以下の3名の研究者に授与されることが決定しました。受贈者はそれぞれ異なる視点からパーソナルファイナンスの問題に対してアプローチしています。
浅井義裕(明治大学商学部 教授)
浅井教授の研究テーマは「年金リテラシーが年金の繰り上げ受給・繰り下げ受給にもたらす影響」です。年金制度に対する理解度が、受給方法の選択にどのように影響するのかを深く掘り下げる内容で、年金制度改革に寄与する可能性があります。
打越文弥(慶應義塾大学 産業研究所共同研究員)
次に紹介するのは、打越氏の「パートナーシップ形成と将来のリスクマネジメントに対する認識:日英比較インタビューによるアプローチ」です。この研究では、日本とイギリスにおけるパートナーシップの形成と、将来的なリスク管理に対する考え方の違いを比較分析することで、国際的な視点からファイナンスの課題を明らかにします。
西出陽子(名古屋商科大学経済学部 准教授)
最後に、西出准教授は「金融リテラシー、金融アドバイス、行動バイアスが資産形成行動に与える影響」というテーマで研究を行います。金融に対する理解が資産形成の過程にどのように作用するのか、行動経済学の視点から明らかにしていく予定です。
贈呈式と期待される成果
これらの研究者には、2025年12月17日に開催される贈呈式で奨励金が授与されます。パーソナルファイナンス分野における重要な研究成果が期待されると同時に、社会に幅広く貢献することができるでしょう。
日本FP協会は、これらの研究を通じて、日本におけるファイナンス教育やリテラシー向上に寄与することを目指しています。
詳しい情報や今後のプログラムに関する詳細は、日本FP協会の公式サイトをご確認ください。
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今後の研究結果がどのように社会に影響を与えるのか、注目が集まります。