バイオベンチャー・ジェリクルが森永製菓と食料品改革に挑戦

東京大学から生まれたバイオベンチャー企業、ジェリクル株式会社が、食品業界の大手森永製菓株式会社と新たなコンサルティング契約を結びました。この提携により、ジェリクルが持つ先進的なゲル技術の活用が期待されています。

提携の背景

ジェリクルは2018年に設立され、均一なゲル「テトラゲル」を用いて医療製品の開発を手掛けてきました。その技術が、今度は食の分野においても革新を起こす機会が与えられました。森永製菓が抱える課題に対し、ゲル技術を取り入れることで新たな価値創出を目指しています。

森永製菓は、1899年に創業された長い歴史を持つ企業で、菓子食品や冷菓、通販等を展開し、国内外で広く知られているブランドです。「世代を越えて愛される食を創造する」という使命のもと、持続可能な社会づくりにも取り組んでいます。今回の提携は、両社にとって新たなステージへの挑戦を意味します。

ゲル技術の可能性

ジェリクルの「テトラゲル」は、その均一性と特性から、医療分野だけでなく、今後は工業や農業などの様々な分野への応用も視野に入れています。技術を用いて、止血材や腱再生材など、さまざまな医療製品が開発された実績も有します。これらの技術を食料品に適用することで、既存の無担保用語では解決できない課題に光を当てることを狙っています。

増井公祐CEOは、「従来の医療分野にとどまらず、森永製菓との協力によって、日本の食を支える新たな付加価値を生み出せることに大きな期待を寄せています」と述べています。彼のビジョンは、日本国内外でのゲル技術による食文化の革新を志向しています。

今後の展望

ジェリクルは、このコンサルティング契約を契機に、食料品分野での多様なプロジェクトに挑戦し、様々な市場からのフィードバックを取り入れていく方針です。また、医療分野での研究開発を踏まえつつ、持続可能な社会に寄与するための技術革新を進めることが求められています。

一方、森永製菓は、この提携を通じて、先進の技術を活用し、消費者のニーズに応える新しい製品を開発することを目指します。世界的な健康志向の高まりが見せる中、両社の革新が業界にどのような変化をもたらすのか、今後が非常に楽しみです。