PTC、クラウドCAD「Onshape®」で日本市場拡大を目指す新戦略
PTCジャパン株式会社は、クラウドネイティブなCAD/PDMプラットフォーム「Onshape®」のさらなる浸透を目指す新戦略を発表しました。この戦略は、AIとSaaSの統合を通じて、製造業全体の品質と効率を向上させることを目的としています。
Onshapeとは?
Onshapeは、インストール不要でマルチデバイスに対応したCAD/PDMソリューションです。ユーザーはクラウド上で一元管理された製品データをリアルタイムで共同作業できるため、設計から製造までのプロセスを効率化します。2021年に日本市場に進出して以来、Onshapeは無料・有料ユーザー両方で急速に成長を続けています。デジタル製品は企業や教育機関など、様々なユーザーに利用され、94%という高い満足度を記録しています。
新たな機能とサポートの強化
PTCジャパンはOnshapeのさらなる利用拡大に向けて、以下の新機能やサポートを強化します。
1. 人員増強
Onshape専任の営業・技術支援体制を充実させ、ユーザーに対する導入支援、教育、サポートを強化します。
2. JIS対応
日本の全ユーザーに必要な日本工業規格 (JIS) に準拠した図面テンプレートを新たに提供。A0~A4サイズのテンプレートを図面作成の初期段階から利用できるようになります。
3. AI設計支援
既存のOnshape AI Advisorに日本語版を追加予定で、設計過程における疑問に対してAIによるアドバイスを行う機能を拡充します。AIはベストプラクティスや解決策を提案し、ユーザーの設計作業をサポートしてくれます。
4. CAM Studioの追加
OnshapeのCAD、CAM、CAE、PDMを統合した業界初のクラウドネイティブソリューション「CAM Studio」の日本語版も新たにリリースされ、設計から製造までのトータルなソリューションを提供します。
5. 無料ユーザーの拡大
Onshape Discovery Programを通じて、最大6ヶ月間の無償利用が可能となり、開発者は導入前にクラウドCADの利点を体験できます。
未来へ向けての展望
PTCジャパンの執行役員社長、神谷知信氏は次のように述べています。「デジタル化が進む中でのSaaS化とAIの浸透は、ものづくり現場に革命をもたらしています。PTCはOnshapeを通じ、設計から製造、サービスへと日本のものづくりを支え、未来の競争力を強化するための取り組みを続けてまいります。」
PTCは、日本市場での成長を見込んでおり、今後の展開に期待が寄せられています。最新技術を活用したOnshapeは、製造業のデジタルトランスフォーメーションに寄与する重要な存在として進化し続けることでしょう。PTCの公式サイトやソーシャルメディアもぜひチェックしてみてください。