次世代EV充電管理
2025-03-06 09:28:31

ABBとeMotion Fleetが推進する次世代EV充電管理システムの連携

ABBとeMotion Fleetが拓くEV充電の未来



ABBは、自社の電動移動手段用充電器と、日本のeMotion Fleetが提供するエネルギー管理システム(FMS/EMS)との連携に成功しました。この連携は、充電データのリアルタイム取得や解析を可能にし、運行管理者にとって非常に便利で効率的な充電管理を実現します。

充電器の種類と特徴


ABBは、2つの主な充電器シリーズを展開しています。まず、急速充電器である「Terra DCシリーズ」は、高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)、さらにはコンビニエンスストアやスーパーマーケットといった滞在時間が短い場所に最適です。このシリーズは、出力が90kWから180kWに及び、特に「Terra 184」は同時に2台の車両を急速充電することが可能です。1台の場合ではブーストモードを使い、最大出力150kWでの充電が実現しています。日本国内では昨年までに約1,200台が販売され、全世界ではシリーズ累計5万台を超える実績があります。

次に、ACタイプの普通充電器「Terra AC Wallbox」は家庭やオフィス、商業施設に適したモデルです。一般的なコンセントよりも速い6kW出力が可能で、過電流や過電圧から保護する安全機能も備えています。こちらも、独立した第三者機関による安全基準での認証を受けており、2022年の販売開始から1,100台以上が売れています。

eMotion Fleetのエネルギー管理システム


この新たなシステム連携によって、車両運行管理者はeMotion FleetのFMS/EMSを利用し、ABB製充電器の遠隔監視や制御が可能になります。特に重要なのは、デマンドコントロール機能を通じて、電力供給のピーク時を避けた充電ができる点です。これにより、充電コストの削減が見込まれ、同時に電力網への負担も軽減されるでしょう。この機能は、特に事業者にとって非常に大きなメリットとなります。

将来に向けた着実なステップ


ABBやeMotion Fleetは、今後もこの連携をさらに発展させる計画です。2024年度には、一般財団法人日本自動車研究所認証センター(JARI)の基準に適合し、次世代自動車振興センター(NeV)の補正予算対象になることが期待されています。これにより、日本国内におけるEV充電ネットワークのさらなる強化が見込まれています。

まとめ


ABBは、エレクトリフィケーションとオートメーションのテクノロジーリーダーとして、持続可能性と効率性の向上に取り組んでいます。これらの取り組みは、EV市場においても重要な役割を果たすことが期待されます。これからのEV充電インフラの発展が楽しみです。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

関連リンク

サードペディア百科事典: EV充電 ABB eMotion Fleet

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。