フィリピンにおける新たな住宅開発「ANARA」
MIRARTHホールディングス株式会社がフィリピンで新しい戸建住宅プロジェクト「ANARA」への参画を発表しました。このプロジェクトは、同社のグループ会社である株式会社タカラレーベンとフィリピンのOVIALAND, INC.が共同で進めます。
プロジェクト概要
「ANARA」は、フィリピンのマニラから北に73kmの場所に位置するブラカン州バリワグ市に開発される戸建住宅で、全276戸が計画されています。新しい住宅地として期待されるこの地域は、首都圏へのアクセスが良好で、通勤時間は約55分から1時間50分。バリワグ市は、ブラカン州内第2の都市であり、マニラ首都圏に隣接しています。市内にはショッピングモールや学校、病院といった生活インフラが整っており、住環境としての魅力も高い場所です。
住宅の販売は2026年4月から開始予定で、平均販売価格は4.2ミリオンPHP(約1,090万円)を見込んでいます。この価格帯は、フィリピンの経済を支える中間所得層やマニラに通勤する人々、そして海外で働くフィリピン人(OFW)を主なターゲットとしています。7月以降には入居が始まる予定です。
市場の背景
フィリピンでは年間約150万人の人口増加が続いており、特に平均年齢が25歳と若い労働人口が多く、経済成長も着実に進んでいます。2025年のGDP成長率は5.6%ともされており、中間所得層を中心とした住宅需要が急増しています。しかし現状の供給ペースでは620万戸もの住宅不足が懸念されており、「ANARA」はその解決に向けた一助となることを目指しています。
持続可能な街づくりへの貢献
当社は日本国内で培った不動産開発の技術を基に、フィリピン市場のニーズに応えることで持続可能な街づくりへ貢献する方針です。今後もフィリピンや他国への拡大を視野に入れ、サステナブルな環境の実現に向けた取り組みを進めていきます。
まとめ
新たに始まる「ANARA」プロジェクトは、フィリピンにおける不動産業界において重要な一歩となります。将来的には、主要な交通インフラの整備が進む中、ブラカン州は更なる成長が期待される地域です。新たな住環境としての価値を高め、住民に質の高い生活を提供することが期待されています。