富山市ブールバール広場整備が評価される!
2025年度のグッドデザイン賞が富山市のブールバール広場整備に授与されました。このプロジェクトは、地域の魅力を引き出し、公共空間の質を高めるために設計されました。設計を担当したのは、富山市奥田新町に本社を置くNiX JAPAN株式会社で、同社の社長である市森友明氏が率いるチームによるものです。
ブールバール広場の概要
ブールバール広場は、富山駅の北口に位置し、全長は約420メートル、幅は約30メートルの広がりを持つ街路空間です。この広場の再整備は、ただの交通空間から市民が集い、寛ぐことのできる公園のようなオープンスペースへと生まれ変わりました。広場条例を活用することで、通常では難しい多彩な賑わいの仕掛けが可能になり、富山の街の新たなシンボルとなりつつあります。
審査委員の評価
グッドデザイン賞の審査委員からは、富山市の取り組みが高く評価されました。「コンパクトで歩きやすいまちづくり」を進める姿勢や、時代に応じたスマートな設計手法が評価され、特に南北を結ぶ交通の流れが円滑にされる点が挙げられました。ブールバール広場の再整備により、賑わいの隔たりが解消されることが期待されているのです。
また、舗装や植栽による道路の質の向上だけでなく、軽やかなデザインのファニチャやエリアマネジメントとの組み合わせが功を奏しています。駅南側の商業エリアとは異なるアプローチがあり、現代の整備手法が反映されている点も注目されています。さらに、他にはないグリーンスローモビリティの導入も特徴的で、富山ライトレールの運用と併せて独自の交通網の整備が進められています。
グッドデザイン賞とは
グッドデザイン賞は1957年に設立され、日本を代表するデザイン評価のシステムです。この賞は、国内外の企業や団体が参加しており、暮らしの質向上や社会課題の解決に貢献することを目的としています。受賞したデザインには「Gマーク」が授与され、その象徴は広く親しまれています。
NiX JAPANグループの活動
NiX JAPANグループは、インフラ技術サービスやDXサービス、エネルギー事業などを展開し、社会に役立つデザインを実装することを目指しています。国内外に広がるグループ企業は、環境と調和した持続可能なインフラ整備を目指しており、今後も注目される存在です。
富山市ブールバール広場整備の受賞は、地域のデザインと発展への道を示すものです。この取り組みを通じて、他の地方都市にとっても新たな参考になることが期待されます。