製造業エンジニア向け技術研修の実態調査
最近、株式会社ティーネットジャパンが製造業のエンジニアに対し技術研修の実態に関する調査を実施しました。この調査には、機械系や電気・電子系、または生産技術や製造技術に従事する実務者と管理職者が参加し、合計600名がその回答を寄せました。やはり、技術研修や人材育成が現場でどのように役立っているのかが、企業の技術力や成長に影響を与える重要な要素であることがわかります。
例えば、実務者に対する調査結果では、年間に受講している技術研修の時間が最も多いのは10時間未満で42.0%を占め、次いで10~30時間未満の34.0%という回答が続きました。この結果から、実務者たちは十分な研修の機会に恵まれていないことが窺えます。さらに、企業の規模による違いは見られず、どの企業も同様の課題を抱えていると言えるでしょう。
また、管理職者へ向けた調査では、新卒エンジニアの技術研修に関して調査が行われました。最も回答が多かったのは「3ヶ月以上」で23.3%と、企業規模が大きいほど研修期間が長くなる傾向が見られました。これにより大企業は、次世代を担うエンジニアの育成に注力していることが伺われます。
調査の中で共通して確認されたのは、社員の育成や成長環境に対する一定の満足度がある一方で、いくつかの不満点が浮上していることです。実務者からの回答として、育成時間が不足していることやOJTに過度に依存していること、さらには講師数が足りないとの声が上位に挙げられました。これらの問題は人手不足が背景にあり、企業が直面している現実を反映しています。
特に、外部サービスを利用した研修については、集合型研修(対面/外部機関)が最も効果的とされ、26.6%の支持を受けました。この回答は、リアルな対面でのコミュニケーションが学びやすさを生んでいることを示しています。一方で、eラーニングに関しては評価が分かれ、実務者が19.3%の割合で「効果があった」と回答した一方、管理職者は「効果がなかった」と感じる意見も多数あり、受講する姿勢やカリキュラムによってその効果が左右される様子がうかがえます。
これらの調査結果を踏まえ、ティーネットジャパンは今後も製造業に特化した人材育成の環境整備に努めていく方針です。技術研修サービスを通じて、実務者や管理職者のニーズに応えていくために、より効果的な研修プログラムを提供できるよう努力していく所存です。
製造業向け技術研修サービスは、機械設計や電気設計、生産技術者に向けた少人数制の研修を行い、現場での実践に即した内容を重視しています。個々のニーズに合わせたカスタムプランを提供し、講師は全て現場経験を持つエンジニアが担当しています。
社内外の研修の実施状況、そして受講者のフィードバックを継続的に収集し、社会や市場が求めるエンジニア育成のビジョンに向けて歩んでいきます。無料でダウンロードできる詳細な調査レポートについては、ティーネットジャパンの公式サイトをご覧ください。