田辺市新庁舎のIT
2025-06-18 15:25:36

シュナイダーエレクトリック、田辺市新庁舎に最新ITソリューションを導入

和歌山県田辺市新庁舎に導入されたシュナイダーエレクトリックのITソリューション



和歌山県田辺市の新庁舎は、近年の防災意識の高まりを受けて、旧庁舎からの移転とともに安全性や効率性を向上させることを目指しています。この新庁舎には、エネルギーマネジメントおよびオートメーションをリードするシュナイダーエレクトリックが提供するトータルITインフラソリューションが導入されました。これにより、日常業務だけでなく災害時にも行政機能の維持が可能となります。

旧庁舎の課題と新庁舎での改善



田辺市の旧庁舎は海岸沿いに位置しており、津波や洪水の浸水リスクが高い地域にありました。老朽化も重なり、庁舎の安全性が大きな問題となっていました。これらの課題を解決するため、田辺市は新庁舎を高台に移設し、耐震化・免震化を図ることにしました。その結果、2024年5月に新庁舎が開庁しました。

新庁舎では、防災対策をしっかりと施し、非常時にも行政機能がストップしないようにするため、サーバールームの強化が非常に重要なテーマとなりました。行政の運営を支えるため、発災時にはシステムがいかにして継続できるかが求められています。それに応じて「完全停電時における行政機能の3日間維持」が全体目標として設定され、自家発電運用時の電力管理が改めて行われるようになりました。

シュナイダーエレクトリックの先進的な導入システム



新庁舎のサーバールームには、シュナイダーエレクトリックの「HACS(High-Availability Cooling System)」が導入されています。このシステムは平常時からの省エネ効果が期待できるだけでなく、災害時にも必要部位のみを効率的に冷却することが可能です。これにより、従来の全体冷却方式に比べて冷却効率が飛躍的に向上し、電力消費の最適化が実現されています。

HACSの運用を支えているのが、ラック型の空調機「InRow™」と、運用を効率化するためのラック「NetShelter™」です。これらの組み合わせにより、サーバールームの冷却効果を最大限に高めることに成功しました。

また、新庁舎では大型UPS(無停電電源装置)「Symmetra™ PX」を2台導入し、通常電源と自家発電それぞれに適した役割を分担しました。このように、旧庁舎では多くの個別UPSが使われていたところから、最新の統合型UPSによる一元管理が導入され、各フロアへの電力供給も効率化されています。

持続可能な社会への寄与



シュナイダーエレクトリックは、エネルギーの最適利用と持続可能性を追求する企業です。「Life Is On」という理念の下、エンドポイントとクラウドをつなぎ、住宅からインフラまで幅広いシステムのデジタルトランスフォーメーションを推進しています。田辺市の新庁舎では、その理念が具体的な形となって、効率性と安全性を実現する成果を上げています。

現在は、詳しい導入事例がこちらにも掲載されています: 導入事例資料
また、導入事例を動画で見ることも可能です: 導入事例動画

新庁舎でのシュナイダーエレクトリックの導入事例は、行政の機能を守ると同時に地域住民の安全を守る重要な一歩となっています。


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