経営者向けインナーブランディング勉強会の報告
2023年10月7日に、東京都営の東京コンベンションホールで、株式会社イマジナが主催した「経営者のためのインナーブランディング勉強会」が開催されました。この勉強会の参加者は約60名の経営者や役員の方々で、定員を上回る申し込みがあったことからも、その関心の高さが伺えます。
開催の背景
近頃の日本企業においては、優れたスキルを持つ人材が増えたにもかかわらず、組織への貢献意識や対人配慮が不足しているという深刻な問題があります。この背景には、かつての日本における「礼儀や協調性を重要視する文化」が薄れてきたことが影響しています。そのため、職場では自己中心的な行動が目立つようになっています。
このセミナーでは、こうした「見えない危機」が企業の成長を危うくするという問題意識から、理念を単なるスローガンではなく、それを通じて社員に生き方や働き方の指針を示すことの重要性が強調されました。
セミナー内容の概要
代表取締役社長の関野吉記氏が、以下のテーマについて具体的な事例を交えて講演しました。
1. 理念教育がなぜ今必要か
- - 社会において道徳教育が失われている現状
- - スキルだけでは組織に貢献できない理由
- - 組織成長のための理念の重要性
2. 理念を「掲げる」から「根づかせる」へ
- - 理念浸透に失敗する企業の共通項
- - 日常業務に理念を組み込むための具体的な手法
- - 社員の行動を変えるための仕組み
3. 管理職が理想の存在になる理念経営
- - 自然に部下がついてくるリーダー像
- - 理念を実践する管理職の育成法
- - 自主性のある組織文化を育む
参加者の声
参加者のアンケート結果によると、95%が「満足」または「非常に満足」と回答しました。中には「理念は道徳教育の代替である」という言葉に衝撃を受けた経営者もおり、参加者からは実践的な内容に対する高い評価が寄せられました。特に、理念浸透の体系的なアプローチや、具体的な事例が多かったことが印象に残ったようです。
株式会社イマジナについて
株式会社イマジナは、企業理念を軸にしたブランディング支援を専門としています。これまでに3000社以上の企業に対し、人材育成や理念の浸透をサポートしてきました。特に、管理職の育成に注力しており、その重要性を認識しています。また、社員との向き合い方を伝える書籍も出版しており、その人気シリーズは累計56万部を超えています。
結論
経営者向けのインナーブランディング勉強会は、現代の企業における理念の重要性を再認識する場となりました。企業の成長を持続可能なものにするため、今後もこうした取り組みが求められます。