岡山大学とカセサート大学の国際共修プログラム
国立大学法人岡山大学(岡山市北区、学長:那須保友)は、2025年の春にタイのカセサート大学から7名の学生を受け入れる短期プログラムを実施しました。このプログラムは、両大学間の国際的な連携を深めることを目的としており、グローバル人材育成院が中心となって展開されています。
プログラムの概要と目的
プログラムは、岡山大学の協定校であるカセサート大学からの学生に向けて、言語や文化に関する集中講義を提供する内容になっています。期間は2025年4月11日から5月1日であり、学生たちは異文化に触れながら国際的な視野を広げることを目指します。開講式では、鈴木孝義副学長が「短期間ではありますが、岡山でのさまざまな経験を楽しみ、将来に役立ててほしい」と述べ、両大学の連携の重要性を強調しました。
カセサート大学の引率教員、Tassanee Juntiya教育開発部副部長も感謝の意を示し、国際共修プログラムの意義を再確認しました。これにより、岡山大学が目指す「日本人学生と外国人留学生が共修できる大学」の実現に向けた一歩を踏み出しました。
学生たちの学びと交流
プログラム中、参加した7名のカセサート大学の学生たちは、岡山大学の学生や他の留学生と共に「日本の言語と文化」および「国際問題の研究」という2つのテーマについて集中講義を受けました。これにより、彼らは語学や社会問題に関する理解を深め、活発なディスカッションを実施しました。
さらに、座禅体験を通じて心を落ち着けたり、地域の祭りに参加したりすることで、地域社会への理解を深める貴重な機会を得ることができました。このような実地活動の中で彼らは、ただ学ぶだけでなく、実際の文化を体験しながら交流を深めることができました。
プログラムの意義と今後の展望
今回の取り組みは、「大学の国際化によるソーシャルインパクト創出支援事業」の一環として位置付けられています。岡山大学は2035年に向けた国際化ビジョンを掲げ、さらなる国際共修の機会を提供していく計画です。グローバル人材育成院では、これからも学生たちの国際的な学びを支援していきます。
学生たちが得た経験は、今後の国際社会で必要とされるスキルやマインドセットの礎となります。岡山大学は、地域中核・特色ある研究大学として、持続可能な未来に向けた新たな挑戦を続けていく予定です。皆さんも今後の岡山大学の展開にご期待ください。