新幹線のひび割れ検査
2025-04-08 17:47:48

新幹線トンネルのひび割れ検査にAIを活用した効率化事業が始動

新幹線トンネル検査におけるAIの実用化



近年、老朽化が進む日本の社会インフラに対する維持管理の重要性が増しています。その中で、富士フイルム株式会社と東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)が共同で開発した新幹線トンネルのひび割れを自動的に抽出するAI技術が、2025年度から導入されることが発表されました。この技術は、社会インフラ画像診断サービス「ひびみっけ」の画像解析AIに基づいており、トンネルの検査業務の効率化が期待されています。

「ひびみっけ」とは



「ひびみっけ」は、2018年から提供を開始したサービスで、独自の画像処理技術やAIを利用して、橋梁やトンネルにおけるひび割れを自動で検出します。これにより、従来は人間の手による多くの時間と労力を要していた検査作業を大幅に短縮することが可能になりました。これまでに1,600社以上、全国47都道府県で利用されており、今や多くの企業や自治体にとって、インフラ検査の必須ツールとなっています。

効率化の成果



今回のAI技術の導入により、JR東日本の新幹線トンネルのひび割れ検査では、従来の方法に比べて検査業務の効率化が図られることになります。人による目視検査と比較し、AIによる自動抽出が行われることで、夜間の検査作業時間を約20%短縮できる見込みです。これは、抽出されたひび割れ情報をもとに、ひび割れが進行している可能性のある箇所を事前に特定できるためです。このデータ駆動型のアプローチは、維持管理の精度を向上させるだけでなく、コスト削減にも寄与すると考えられています。

今後の展望



富士フイルムは、独自の技術をさらに発展させ、コンクリート建物やダムなど、さまざまな構造物に対する画像診断サービスを展開する予定です。社会課題の解決に向けて、検査業務のDX化を加速する同社の取り組みは、インフラのライフサイクルコストの削減にも寄与するでしょう。

まとめ



新幹線トンネルのひび割れ検査におけるAIの導入は、インフラ維持管理における新たな潮流を示しています。このような技術革新が進むことで、社会全体のインフラの安全性が高まり、将来にわたって安心して利用できる基盤が築かれることを期待したいです。今後も富士フイルムの「ひびみっけ」に注目し、インフラ技術の進化に期待しましょう。


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