『汚物ミニ』受賞
2025-10-16 13:54:49

介護現場の負担を軽減!グッドデザイン賞受賞の『汚物ミニ』

小型汚物除去機『汚物ミニ』が受賞



2025年10月15日、小型汚物除去機『汚物ミニ』が2025年度グッドデザイン賞のベスト100に選ばれました。この製品は、株式会社TOSEIが取り扱うスウェーデン発のグローバルブランド、エレクトロラックス・プロフェッショナルによって製造されています。

介護現場の隠れた重労働を解消



日本の介護や医療の現場では、家庭用洗濯機が使われていることが一般的です。その中で、便や尿が付着した衣類を手洗いしたり、薬剤に漬け込んだりする作業が行われています。このプロセスは、介護スタッフにとって肉体的および精神的な負担が大きく、強い臭いと中腰での作業は感染リスクまで伴います。こうした問題は長年にわたり、忘れ去られた「隠れた重労働」として存在していました。

少子高齢化が進む中、介護現場の人手不足が深刻化し、厚生労働省は2040年までに約57万人の人材不足を見込んでいます。そこで、介護職の負担を軽減し、職場環境を改善することが急務です。そこで誕生したのが『汚物ミニ』です。この製品は「洗濯から環境を変える」という新しい視点から、汚物処理を全自動化することを目的に開発されました。

優れたデザインが機能性を向上



グッドデザイン賞の審査員からは、主に三つの観点から評価されています。まず第一に、設置性があります。『汚物ミニ』は100Vのコンパクトなサイズで、既存の洗濯室にそのまま設置できる設計です。

次に、衛生面に配慮された構造です。この機器は、手洗いや漬け置きを機内で完結させるための専用ドラム、プログラム、および専用洗剤を組み合わせています。これにより、業務用パーツの選択や管理がシンプルになり、ダウンタイムや廃棄ロスを抑えることができます。さらに、清潔感のあるデザインは施設環境に溶け込み、働く人々の身体・心理的負荷を軽減します。

最後に、操作系が明快に整理されているため、介護職が簡単に利用できる設計とされています。『汚物ミニ』が導入されることで、清潔な環境が整い、ケアの時間をより利用者に還元することが可能になります。

商品仕様



  • - 製品名: 小型汚物除去機『汚物ミニ』
  • - 本体サイズ: 幅595mm、奥行681mm、高さ850mm
  • - 洗濯処理量: 5.5kg
  • - 重量: 100kg
  • - 給水口径: 20A、排水口径: 40A
  • - 消費水量: 133L
  • - 消費電力量: 0.14kWh
  • - 定格消費電力: 0.8kW
  • - 電源: 単相100V
  • - オプション: 専用洗剤および洗剤自動投入機(無償レンタル可)

詳細はこちらでご確認ください。

企業の背景



エレクトロラックス・プロフェッショナルは、業務用洗濯機器や厨房機器を開発・製造・販売する企業で、スウェーデンに本社を持ち、世界110カ国以上で展開しています。TOSEI株式会社も、業務用クリーニング機器と真空包装機の製造・販売を手がけ、国内のシェアNo.1を誇ります。

『汚物ミニ』の受賞は、製品の素晴らしいデザインが介護現場の課題解決につながる証です。これからもTOSEIは、デザインの力を借りて、快適で安心なケア環境を実現していく方針です。


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