法政大学の成績情報デジタル化の取り組み
東京都千代田区に位置する法政大学では、教務業務の効率化とデジタル化の一環として、成績情報を保護者へデジタルで共有する新たなシステムを導入しました。この取り組みは、学生の成績通知を従来の紙ベースからWebシステムに移行することで、迅速かつ安全に保護者への情報提供を実現します。
背景と課題
これまで、法政大学では学期末に成績通知書を印刷し、封入・郵送するプロセスを踏んでいましたが、これに伴う人的・時間的負担が増加していました。また、郵送費用の高騰や個人情報保護のリスクも懸念される中、新たな方法で成績を保護者に届ける必要がありました。
新システムの導入
新しく導入されたデジタルシステムでは、保護者が学修成果可視化システム『Halo』を通じて成績情報を受け取ります。成績通知書は、保護者が案内メールに記載されたリンクから、IDとパスワードを使用して安全にアクセスすることが可能です。これにより、郵送にかかる手間を大幅に削減し、保護者に対する通信も迅速化される見込みです。
実施後のメリット
運用開始後、以下のような成果が挙げられています。
- - 業務時間の大幅削減: 従来は16名で約2週間かかっていた作業が、1名で1日に短縮されました。
- - 郵送費の削減: 紙の郵送にかかるコストは約58%削減され、財政的な負担も軽減されます。
- - 保護者の便利さ向上: 保護者からは「スマートフォンで成績を確認できるので便利」という評価も寄せられています。
- - 不達対応の容易さ: 不達処理もスムーズになり、紙での郵送は極力必要なくなります。
教務部からの声
文部科学省が進めるデジタル化に対応した法政大学の取り組みについて、教務部の藤原茂之様は、成績通知書のWeb公開化により作業時間が大幅に短縮され、保護者への情報伝達も迅速になったことを強調されています。これにより、従来の郵送テクニックではなく、より効率的な方法で成績を支援できるようになりました。
今後の展望
法政大学は、2025年度から本格運用を予定しており、デジタル化を進めることで、教育環境の充実を図っていく方針です。学生の学修状況を保護者により早く伝え、家庭でのサポートを強化することで、学生の学びをより一層支えていくことが期待されています。
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