ヤナギラン抽出物の新たな認証 - ウェルネス素材の未来とは
AL-FOODS株式会社が開発した「ヤナギラン抽出物(ENOTphagy®︎)」が、2025年11月11日に日本オートファジーコンソーシアムの「原料ポジティブリスト」に正式に登録されました。この登録は、オートファジーという細胞内の再生機構に基づくもので、ヤナギラン抽出物が植物性原料として学術的にも産業的にも価値あるものと認められたことを示しています。
オートファジーは2016年のノーベル生理学・医学賞の受賞経験を持つ研究テーマであり、老化やストレス、炎症、代謝異常といった健康課題との関連が注目を集めています。ヤナギラン、学名Epilobium angustifolium L.は、北欧やシベリアで「癒しのハーブ」として重宝されてきた植物です。その主要成分であるエノテインB(Oenothein B)は高い抗酸化性と抗炎症性を持っています。
ヤナギラン抽出物の発展と研究
AL-FOODS社は2021年からヤナギランエキスの国内販売を開始し、それ以来、オートファジーの促進効果や人々のQOL(生活の質)向上に向けた研究を進めてきました。特に、ヒト由来のHeLa細胞を使用したオートファジー機能評価試験のデータは、既に査読付き論文として発表されています。また、最近のヒト試験による結果からは、ヤナギラン抽出物を配合した食品の摂取が夜間頻尿や睡眠の質の改善に寄与することが確認されています。
ヒト試験の結果
この試験では、ヤナギラン抽出物を摂取したグループが夜間の排尿回数や睡眠の質指標に改善が見られました。
日本人を対象としたこの研究でも、夜間頻尿に関するQOLの改善や睡眠の質向上が確認されています。
すべての結果は、細胞内の清掃機構(オートファジー)の活性が、抗炎症作用を通じてQOLの改善に寄与するという一貫したメカニズムを裏づけています。
オートファジーコンソーシアム登録の意義
日本オートファジーコンソーシアムが認定した「原料ポジティブリスト」に登録されることは、その素材が学術的に裏付けられ、品質管理が徹底されていることを意味します。ヤナギラン抽出物は、このプロセスを経て、オートファジーを通じて細胞再生と代謝改善をサポートする植物性原料として正式に認められました。
この登録によって、ヤナギラン抽出物は機能性表示食品やエイジングケアサプリメント、さらに美容・スキンケア素材としての展開が期待できます。
開発者からのメッセージ
「私たちの研究成果が、実生活に役立つ形で栄養設計に結びつくことを目指しています。ヤナギラン抽出物の登録は、『細胞からはじまるウェルネス』という私たちの理念が認められた瞬間です。今後も、大学研究機関やJACとの連携を通じて、科学に基づく素材開発を進めていきます。」と、AL-FOODSのヘルスケア事業部部長、向井勇樹氏は述べています。
このように、ヤナギラン抽出物の正式登録は、ウェルネス素材の中での新たな可能性を示しており、今後の活用に期待が高まります。
参考リンク