JSPO暴力行為相談件数増加
2025-04-16 19:34:14

JSPO、2024年度に暴力行為相談件数が過去最多の536件を記録

スポーツにおける暴力行為相談件数が過去最多に



公益財団法人日本スポーツ協会(JSPO)は、2024年度に「スポーツにおける暴力行為等相談窓口」に寄せられた相談件数が過去最多の536件に達したことを発表しました。この数値は2013年に相談窓口を開設して以来、特に目立つ増加を示しており、スポーツ界におけるスポーツ・ハラスメント(スポハラ)への注目が高まっていることを示しています。

相談内容の内訳を見てみると、大人向けの窓口には475件、子ども向けには61件が含まれており、特に子どもたちが多くの相談を寄せています。被害者の約80%が高校生以下の年齢層であり、その中でも特に小学生が約50%を占めています。これは、スポーツの現場で指導者による不適切な行為が依然として多く、中でも暴言が相談内容の41%を占める現状を反映しています。

JSPOの取り組み



JSPOは、「NO!スポハラ」という活動を通じて、暴力やハラスメントの根絶に向けた広報活動を展開しています。スポーツ現場において、選手と指導者の間のコミュニケーション力の向上や、講習会を通じて適切なコーチングのスタイルを促進することを目指しています。この取り組みにより、相談窓口の認知度が高まり、結果として相談件数が増加していると考えられます。

相談窓口は、特に子どもたちが相談しやすい環境作りにも力を入れています。2022年7月に開設された未成年向け専用の相談窓口では、2024年度には61件の相談が寄せられるなど、前年の46件から増加しています。

相談内容の増加



具体的な相談内容としては、指導者が選手に対して暴言や差別的な発言をするケースや、選手が強制的にスポーツ少年団を退団させられるなど、厳しい状況が報告されています。これらは、未成年の選手が依然として声をあげづらい環境に置かれていることが背景にあると考えられています。

JSPOは、このような状況を受けてさらなる対策を講じていく方針です。今後も、スポーツ界をより安全で快適な環境にするための活動を続けていくことでしょう。

また、JSPOのホームページでは、暴力根絶に向けた詳細な取り組みや関連情報が紹介されており、特設ページも設けられています。ぜひご覧ください。

詳細情報については、JSPOの公式リンクを参照することをお勧めします。これからも、スポーツを愛する全ての人々が安心して活動できる環境作りに向けて、私たち一人ひとりが気を配っていくことが重要です。


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