安全な銀行取引へ
2025-10-30 14:22:27

GMOあおぞらネット銀行がLiquidと協力し、新たな盗難防止対策を実施

進化するオンラインバンキングセキュリティ



オンラインバンキングが進化する中、顧客の安全を守るため、GMOあおぞらネット銀行と株式会社Liquidが新たな認証システムを導入します。この業務提携により、顧客が安心して金融サービスを利用できる環境が整います。

新しい認証システムの特徴



GMOあおぞらネット銀行とLiquidが開発した新しい仕組みでは、Liquidの個人認証ソリューションが採用されています。具体的には、マイナンバーカードを用いた「JPKI+(容貌)」機能での本人確認や、顔認証を用いた端末の限定が行われます。さらに、ログイン時にはスマートフォンの生体認証機能であるパスキー(FIDO2)が使用され、国際的な認証規格にも対応しています。

この新システムの導入により、第三者による不正アクセスが大幅に減少することが期待されています。特に、これまでのIDやパスワードに代わる新たな認証手段として、パスキーが重要な役割を果たします。

金融業界の現在の課題



現在、オンラインバンキングの利用が急増する中、なりすましなどの不正利用が増加しています。警察庁の発表によると、令和6年には4,369件の不正送金が報告され、その被害総額は約87億円に達しました。その多くはフィッシングによるものであり、従来の認証方式の脆弱性が浮き彫りになっています。金融庁もこの現状を受けて、セキュリティ強化を求めています。

「JPKI+(容貌)」機能による本人確認



この新システムは以下の三つの方法を組み合わせて構築されています。
1. 口座開設時の確認:顧客はマイナンバーカードのICチップと顔撮影を用いて、申請時に本人確認を行います。このプロセスにより偽造書類による申請を防ぐことができます。
2. 端末登録による認証:顧客がサービスを利用する際、顔認証によって、本人の端末にのみサービスを利用できるよう制限されます。これにより、他人の端末からの不正利用が防止されます。
3. サービス利用時のパスキー認証:ログイン時にパスキーを用いることで、なりすましによる不正アクセスを防ぎます。

このように、口座開設から日常の利用に至るまで、一貫した本人確認の仕組みを実現しています。

Liquidの独自性



Liquidは、独自の技術によって、個人認証システムを強化しています。この会社の「JPKI+(容貌)」機能により、密接に本人確認が行われます。通常の公的個人認証では行われない顔撮影プロセスが加わることで、より厳格な確認が可能になります。また、口座開設時のデータを活用することで、サービス利用時にも本人性の確認が行われ、第三者による不正利用のリスクが軽減されます。

将来展望



GMOあおぞらネット銀行の執行役員である岩城卯吉氏は、「最新技術を活用し、インターネットバンキングの利便性とセキュリティを追求していく」と述べています。Liquidの長谷川敬起氏も、安全性と利便性を両立する新しい認証基準を打ち立てることに意欲を見せています。

今後、この新たな仕組みがどのように顧客の安心につながっていくのか、注目です。冬季からの実施予定に向けて、より多くの顧客に安心して利用していただける環境が整うことを期待しています。


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