NEXTAGEが挑む持続可能なわさび栽培とその受賞
2025年4月11日に東京都港区で開催された『Food Tech Venture Day NEO Vol.2』において、アグリテックベンチャーの株式会社NEXTAGEが【TOKYO FOOD INSTITUTE賞】を受賞しました。この賞は日本の食文化を保全するための取り組みに対するもので、彼らの独自のわさび栽培技術が高く評価されたことが背景にあります。
アグリテックへの挑戦
株式会社NEXTAGEは、東京都目黒区を拠点に、持続可能なわさびの自動栽培に特化した事業を展開しています。わさびは、特に「真妻わさび」と呼ばれる種類が絶滅の危機に瀕しており、これを救うべく、NEXTAGEは植物工場での栽培を行うことを決めました。この技術は、誰でもどこでもわさびを育てることを可能にし、日本の食文化を守る重要な役割を果たしています。
Food Tech Venture Day NEO Vol.2の概要
このイベントは、2019年から続くもので、食の未来を創造するために集まったスタートアップ企業が自らの技術やアイデアを披露する場です。今回のイベントでは、11社の企業がプレゼンテーションを行い、8社の大手事業者が彼らの取り組みを支援するアワードを授与しました。約70名の参加者による活発な交流とネットワーキングが行われ、特に食品業界の新しい潮流が感じられる場となりました。
NEXTAGEの評価ポイント
NEXTAGEは、以下の理由で評価されました:
1.
日本食文化の保全:日本固有の植物であるわさびを、誰でも栽培できるようにするプロジェクトが日本食文化の保全に貢献。
2.
気候変動への適応能力:気候変動に対応した植物工場による安定した栽培方法が評価される。
3.
地域産業との親和性:直近の活動が、八重洲・日本橋・京橋周辺の地域産業活性化に寄与する可能性がある。
4.
グローバルへの展開可能性:組織が持つ栽培技術が、海外市場への進出に役立つ可能性が高い。
5.
技術的完成度:実際のコンテナ型植物工場での社会実装が実現しており、その普及に期待がかかる。
6.
経済性の高さ:真妻種の栽培が通常の半分の期間で可能になり、経済的な利点を享受できる。
7.
未来への期待:さらに生産性を上げる研究や技術開発が行われており、今後の発展が期待される。
NEXTAGEの思いと未来
代表取締役の中村拓也氏は、受賞を大変嬉しく思い、NEXTAGEの活動が「消えかけている日本の味」を未来に繋ぐ挑戦であると位置付けています。日本のわさびが危機的状況にあることから、彼らは植物工場の技術を用いて、安定的に「本物のわさび」を提供し続ける意志を強調しています。これからは、日本国内だけでなく、和食文化が根付く海外市場へも進出し、世界中にその価値を届けることを目指しています。
会社概要
株式会社NEXTAGE
- - 本社:東京都目黒区祐天寺2丁目13-4
- - 設立年:2018年1月4日
- - 事業内容:アグリテックビジネス(わさび植物工場)
NEXTAGEは、自社の持つユニークな栽培技術を駆使し、今後もより良い食文化の創造に貢献することを目指しています。これからの活動にぜひご期待ください。
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