社会インフラ維持管理を革新する「CYDEEN映像データ利活用システム」
概要
日立システムズとEIZOがタッグを組み、先進的なデジタル技術と映像処理技術を駆使した「CYDEEN映像データ利活用システム」の提供を開始しました。本システムは、道路や上下水道、電力、鉄道などの重要な社会インフラの維持管理を、映像データを通じて支援することを目的としています。これにより、老朽化した設備の劣化や不具合の早期発見が可能となり、現場で働くフロントラインワーカーを強力にサポートします。
背景:深刻な社会インフラの老朽化問題
近年、生活の基盤を支える様々なインフラが老朽化し、重大な事故やライフラインの断絶といった問題が頻発しています。たとえば、道路の陥没やトンネルの崩落、さらに建物の老朽化に伴う危険性が高まっています。国土交通省のデータによれば、2030年までに社会インフラの老朽化問題はさらに深刻化する見込みです。また、少子化や熟練技術者の退職による労働力不足も深刻化しており、安全性の向上と業務の効率化が急務となっています。
システムの特長
「CYDEEN映像データ利活用システム」は、映像データの統合、共有、鮮明化、分析の全過程をサポートします。これにより、フロントラインワーカーの安全性を高めるとともに日常的な点検作業の効率化を図ります。
1.
映像統合: 異なるメーカーのカメラから得られた映像を一元化し、管理者が複数の現場をリアルタイムで監視・指示できます。
2.
映像共有: 経験の浅い作業員が現場から映像を共有し、熟練作業員が遠隔でサポート。これにより、現場に行かずとも危険回避の情報を提供できます。
3.
映像鮮明化: リアルタイムで不鮮明な映像を鮮明化し、危険な場所の遠隔監視を実現。撮影済みの映像の再撮影を避けることができます。
4.
映像利用(AI分析): AIを活用して異常の検知や自動分類を行い、ヒューマンエラーを削減します。
今後の展望
今後は映像データ利活用の水平展開や新機能追加を進めていく方針です。また、AI技術を用いた新たなサービスの開発に取り組み、社会インフラの課題解決を目指します。
イベント出展について
このシステムは、2025年7月17日(木)にヒルトン大阪で開催される「Hitachi Social Innovation Forum 2025 JAPAN OSAKA」にて展示される予定です。興味のある方はぜひ足を運んでみてください。
終わりに
「CYDEEN」は、公共事業の維持管理から入札までのライフサイクルをトータルにサポートするソリューションとして、25年以上の実績を持っています。日立システムズとEIZOの連携により、さらに進化したこのサービスが、日々のインフラ維持管理に貢献することを期待しています。