大熊町発の水素ベンチャー、OKUMA TECHの快挙
2026年1月26日、福島県大熊町を拠点とするOKUMA TECH株式会社が、J-Startup TOHOKUに初めて選定されました。これにより、同社は大熊町出身の企業としてはじめて、スタートアップ支援の全国版であるJ-Startupにも名を連ねることとなります。この選定は、全国的に注目されている水素技術の発展に寄与するものとなるでしょう。
J-Startup TOHOKUとは?
J-Startup TOHOKUは、経済産業省が推進するスタートアップ支援プログラムの一環として、東北地域の有望なスタートアップ企業を選定し、幅広い支援を行う取り組みです。地域の産業競争力を高めることを目的としており、自治体や金融機関との連携が特徴的です。このプログラムによって、地域のイノベーションが促進され、事業の成長が後押しされます。
OKUMA TECHの技術とビジョン
OKUMA TECHは、2021年に創業以来、さまざまな水素関連技術の開発に取り組んできました。その中には、重量物輸送を可能にする水素燃料電池ドローンや、小型水素製造装置、可搬型の発電装置などが含まれます。これらの技術は、福島県浜通り地域で「小さな水素社会」の構築を目指すプロジェクトの一環として展開されています。
選定理由の一つとして、同社が行っている粉体水素キャリアの研究開発が挙げられます。従来の水素製造技術や運搬によって直面する課題を解決するための新たなアプローチが評価され、高く期待されています。
地元から世界へ
OKUMA TECHの代表、李顕一氏は、この選定を受けて「大熊町から全世界へ向かうベンチャーを築くために創業した。我々の願いが現実となり、世界展開を加速できることに感謝する」と述べています。この言葉には、大熊町からの挑戦が世界に通じることへの強い意欲が表れています。
大熊町の吉田淳町長もコメントを発表。「OKUMA TECHの進展は、大熊町の理想とする産業モデルです。彼らの発展により、地域の経済も活性化することを期待しています」と伝えました。
福島県と未来への期待
福島県次世代産業課の永井主幹も、OKUMA TECHの選定を喜ぶメッセージを発しています。「水素産業の推進は福島県にとって重要なテーマであり、地域発の「小さな水素社会」を築くための取り組みには特に注力しています。」
OKUMA TECHは今後も、持続可能なエネルギー社会の実現を目指し、さらなる研究開発を進める方針です。地域の技術力を活かしながら、国内外への展開を図ることで、世界的なエネルギー事業の一翼を担うことが期待されています。
今日の記者会見では、大熊町での記念写真とともに、OKUMA TECHの挑戦がこれからも続くことが示されました。地域から生まれたこのベンチャーが、未来の水素社会を形作るその姿に、これからも目が離せません。