レトリバと菱洋エレクトロが資本業務提携
株式会社レトリバと菱洋エレクトロ株式会社が、AI導入を成功に導くための資本業務提携を発表しました。この提携は、AI技術の社会実装を目指しており、企業がその導入をよりスムーズに行うためのサポート体制を確立することを目的としています。
提携の背景
近年、AI技術は著しい進化を遂げており、特にエージェンティックAIやフィジカルAIの領域での進展が注目されています。エージェンティックAIは、自己判断能力を持ち、目標達成のために自ら行動するAIのことで、企業の業務プロセスに革新をもたらす可能性があります。
一方で、日本では多くの企業がAIに関するPoC(概念実証)で停滞しがちです。そのため、実装と運用を成功に導くパートナーが求められています。このようなニーズを背景に、レトリバと菱洋エレクトロは提携を決めました。
提携の内容
この提携によって、両社は以下の3つの領域で連携を進めます。
1. 共同営業の構築
菱洋エレクトロの豊富な顧客基盤に、レトリバのAI実装ノウハウを組み合わせて、製造、通信、金融など幅広い産業におけるAIプロジェクトの提案を行います。
2. コンサルティング体制の強化
GPUインフラ設計にレトリバのエージェンティックAI技術を統合し、初期段階からの要件定義や課題抽出まで、ハードウェアとソフトウェアの両面で包括的に支援します。この体制は、構想から実環境における運用最適化まで一貫してサポートすることが可能です。
3. 市場創出のための共同開発
菱洋エレクトロが持つGPU技術と顧客のインサイトを基に、レトリバのエージェンティックAI技術を融合させて、実用的なAIソリューションの共創を推進します。
今後の展望
両社はこの提携を通じて、日本企業がAI技術を業務に活かし、その導入を成功に結びつける仕組みを広く展開していく考えです。また、AI実装の実績を積み重ねながら、日本企業の競争力を高めることを目指しています。
レトリバ代表の田口琢也氏は、「菱洋エレクトロ社との提携は心強い」とし、LLM技術の活用を通じて日本企業の創造力を引き出す意義を強調しました。
菱洋エレクトロの中村守孝社長も、「この提携はAI戦略において重要な一歩であり、新たな価値を社会に提供することにつながる」と結びました。
まとめ
レトリバと菱洋エレクトロの提携は、日本企業がAI導入を成功させるための重要な基盤証となるでしょう。両社の強力な連携によって、今後のAI技術の展開が期待されます。企業がAIを取り入れる際のパートナーとして、両社が果たす役割に注目が集まります。