介護業界を革新するAIけあレポートの進化
株式会社シーディーアイ(CDI)が提供する介護記録ツール「けあピアノート」に、AIを活用した新機能「AIけあレポート」のバージョンアップが行われました。このアップデートは、訪問介護サービスを提供する事業所向けに、記録の利便性を劇的に向上させるものとなっています。
AIけあレポートとは?
「AIけあレポート」は、介護事業者が利用者様の状態をモニタリングし、サービスの提供状況をまとめるための強力なツールです。特に、一定期間の介護サービス実施記録を要約することで、利用者様の状態変化を把握しやすくなります。
以前は、AIに指示を出す際に、自由入力欄に指示文を手動で入力する必要がありましたが、バージョンアップ以降、この手間を省く方法が増えました。具体的には、最大20個までのプロンプトを事前に設定し、必要に応じてプルダウンメニューから選択することが可能になりました。
新機能の活用シーン
「AIけあレポート」の主な用途として、以下のような場面が考えられます。
1.
ケアマネージャーへの状況報告
訪問介護事業所のサービス提供責任者が、利用者の様子をケアマネージャーに伝えるための要約文を作成することができます。これにより、時間を短縮しながら正確に情報を共有できる環境が整います。
2.
モニタリング報告のまとめ
短期目標に対する進捗状況を、100文字程度で分かりやすくまとめる機能も追加。ご本人やご家族といったステークホルダーへの迅速な報告が実現します。
3.
ご家族への状況報告
利用者様の1か月の様子を離れて暮らす家族に通知するための報告書を、専門用語を避けつつ500文字以内で作成できます。これにより、家族の不安を軽減することが期待されます。
4.
介護負担軽減の提案
ご家族の介護負担を軽減し、理解とサポートをさらに深める提案を5つ行う機能も備わりました。これは、利用者様の気持ちに寄り添ったケアを実現するための重要な視点です。
利用料金と背景
この便利な「AIけあレポート」は、月額3,000円(税抜)で利用可能です。また、株式会社シーディーアイは、介護業界を中立的な立場で支えることを目的に設立され、2017年から新しい介護の形を提案してきました。2018年には、国内初の自立支援型AIケアプランシステムを商用化し、急速に進化を遂げています。
年末には、三菱商事株式会社から譲渡された「けあピアノート」の提供を開始し、さらに多くの事業者がこのツールを活用できるようになります。
まとめ
介護業界におけるAIの役割は今後さらに重要性を増していくことでしょう。株式会社シーディーアイの「AIけあレポート」は、その一手として、利用者様とその家族へさらなるサポートを提供することで、より良い介護環境の実現を目指しています。AIの導入により、これまでの業務を効率化し、多忙なケアスタッフの負担を軽減することに繋がると期待されています。
介護業務の革新を促進する「AIけあレポート」には、今後の展開にますます注目です!