青木貴志氏、マッキャン・ワールドグループの新CEOに就任
2025年10月2日、青木貴志氏が株式会社マッキャン・ワールドグループ ホールディングスの代表取締役社長兼CEOに就任することが発表されました。これにより、青木氏は現社長であるジー・ワトソン氏の後任となります。ジー・ワトソン氏は、アジア地域での活躍後、米国の家族の元に帰国する予定です。このリーダーシップの移行は、日本におけるマッキャン・ワールドグループのポジショニングを向上させるための戦略的な意図が含まれています。
青木氏は、クリエイティブ、デジタル、そして統合型マーケティングにおいて25年以上の豊富な経験を有しています。キャリアはコンテンツプランナーやライターとしてスタートし、その後18年間WPPに在籍しました。その間、アジア全域においてブランドの成長を促進する役割を果たしました。特に、ジェイ・ウォルター・トンプソンの上海オフィスでは、アジア市場でのブランド戦略を推進しました。
2018年にピュブリシス・グループに入社後は、グローバル自動車ブランド向けのデジタルトランスフォーメーションのエージェンシー立ち上げを主導しました。それに続き、サーチ・アンド・サーチ東京支社のゼネラルマネージャーや、Media.Monks Tokyoのマネージング・ディレクターに就任。これらの経験を経て、キャンペーン誌が主催する「Agency of the Year」では、クリエイティブ部門や新規ビジネス部門において数々の賞を受賞しています。
青木氏は2023年10月に(株)マッキャンエリクソンの代表取締役社長に就任して以降、戦略、クリエイティビティ、卓越した組織運営に注力し、事業成長を強力に推進してきました。また、日本広告業協会の理事を務め、Advertising Week Asiaのアドバイザリー委員にも名を連ねています。
青木氏はマッキャン・ワールドグループの日本における事業を統括するリーダーに就任し、グループのクリエイティブ、デジタル、プロダクションの機能を、より統合的な戦略ビジョンのもとで進めていく方針です。また、その一環として、株式会社クラフト ワールドワイドの代表取締役社長も継続して務めることになります。
ジー・ワトソン氏は、今後のリーダーに青木氏を選んだ理由を「彼は過去2年間にわたり、日本におけるマッキャン・ワールドグループの成長を牽引してきた重要な役割を果たしてきた」と語り、青木氏の強いリーダーシップに期待を寄せています。彼のリーダーシップのもとで、マッキャン・ワールドグループが日本でさらなる成功を収めると確信しています。
これに対して青木氏は、「組織全体の改革と進化を続けることで、大きな変化に柔軟で力強く対応できる組織を目指したい」と語り、クライアントに卓越したソリューションを提供する意気込みを示しました。
マッキャン・ワールドグループは、クリエイティブ・ソリューション企業として、100カ国以上にわたるネットワークを持っています。2024年には、業界の権威によって「ネットワーク・オブ・ザ・イヤー」に選ばれるなど、世界での地位を確立しています。青木氏の新たなリーダーシップが、日本市場でのマッキャン・ワールドグループのさらなる成長を促進することが期待されています。