岡山大学の国際的取り組みと新たな展望
国立大学法人岡山大学は、岡山市に位置し、グローバルエンゲージメントを重視した教育の強化を目指しています。2026年1月19日、岡山大学の横井篤文副学長はオーストリアのウィーンを訪れ、エッスル財団の創設者であるマーティン・エッスル氏と面会しました。エッスル氏は、同大学から名誉博士の称号を授与され、その活動に感謝が示されました。
エッスル財団は、「ゼロ・プロジェクト」と呼ばれる非常に革新的なプラットフォームを運営しており、障害者の権利や社会包摂に焦点を当てています。このプラットフォームは、国連と連携し、世界中で社会的少数派の権利保障を推進する運動として認知されています。横井副学長は、エッスル氏に対して、岡山大学が進めているグローバルエンゲージメントの具体的な取り組みを説明し、国連や他の国際関連機関との強化を目指した協議を行いました。
国際機関との深い関わり
この日、横井副学長は、元国連事務総長の潘基文氏が設立した潘基文財団を訪問し、CEOのモニカ・フローラ氏と面会しました。この財団は、SDGs(持続可能な開発目標)の達成を目指し、ユース向けのリーダーシップ教育や社会リーダーの意思決定力を高めるプログラムを進めています。地域に根ざした岡山大学の取り組みが、この国際的な動きとどのように連携できるのかが焦点となりました。
教育の新たな潮流
特に、岡山は持続可能な開発のための教育(ESD)に注力しており、韓国のキョンヒ大学との包括協定に基づき、新たな地球市民教育のプログラムが提案されました。この教育により、次世代を担う若者たちに環境意識を植え付け、持続可能な未来を創造するための意識を高めることを目指します。
横井副学長は、潘基文財団とのさらなる連携の可能性についても話し合い、日本政府が支援する国際的な教育プロジェクトを通じて、地域の教育と世界的な課題への対応を結び付ける意義を強調しました。
薬物犯罪の防止に向けて
また、国連ウィーン事務所の国連薬物犯罪事務所(UNODC)も訪れ、大学との連携について意見交換を行いました。特に、日本における薬物犯罪防止教育が取り上げられ、その重要性が改めて認識されました。UNODCは、これらの取り組みにおいて岡山大学との協力を期待しているとのことで、双方にとって実りある話し合いが行われました。
今後の展望
最後に、在オーストリアの日本大使館も訪問し、エッスル財団との関わりおよび二国間の大学交流について情報交換を行いました。このような活動は、岡山大学がグローバルエンゲージメントを進め、地域と地球への貢献を加速させる基盤となるでしょう。
今後も、岡山大学はSDGsの実現に向けた教育基盤の強化を図り、地域社会だけでなく、国際社会に対しても貢献を果たしていく所存です。これからも地域中核・特色ある研究大学としての役割を果たし、新たな未来を共創する活動に期待が寄せられています。