介護現場の新たな味方:SOIN-ESTの進化
株式会社シーディーアイが提供するAIアシスタント「SOIN-EST(そわん えすと)」は、福祉用具の選定を支援する新しいサービスです。2025年10月27日に行われたアップデートでは、会議の要点や議事録を自動生成する機能が追加され、介護業界に新たな風を吹き込んでいます。
SOIN-ESTの基本機能
「SOIN-EST」の最大の特徴は、豊富な福祉用具のデータベースを背景に、ユーザーの身体的状態に基づいた提案を行うことです。このAIは、利用者が必要とする福祉用具やサービスを自立支援の視点から評価し、さらには将来の身体状態についても予測を提供してくれます。また、生成系AIを活用することで、ユーザーからの質問に対して最適な応答を返すチャット機能も搭載されています。
議事録機能の進化
今回のアップデートにより、新たに実装されたのが「サービス担当者会議の要点」の自動生成機能です。これは、会議の発言を録音し、そこでの内容を音声から文字に変換して議事録を作成できるというもの。具体的には、MP3やM4A、MP4、WAVなどの形式で録音したデータをSOIN-ESTにアップロードすることで、AIが音声を分析し要点を整理します。この機能によって、福祉用具専門相談員は、多忙な現場の中で迅速に議事録のドラフトを準備することが可能となり、ケアマネジャーの負担を大幅に減らすことができます。
使い方とメリット
会議の録音は、iPadやiPhoneを使って最大60分間行うことができ、また他のスマートフォンの録音アプリやICレコーダーで収録したデータも活用できます。その後、帳票画面で手動で修正ができ、PDF形式で出力することも可能です。このようにして、議事録の精度を高めつつ、業務の効率化を図ることができます。
介護業界向けの未来
CDIは自社のAI技術をより高めるために、今後も機能の拡充を進めていく方針です。AIによる業務効率の向上と質の高い介護サービスの提供を目指し、介護業界全体を巻き込んだオープンイノベーションの実現に取り組んでいます。「介護×AI」というテーマのもと、社会課題に挑む姿勢は今後の展開に期待を寄せます。
会社概要
- - 会社名: 株式会社シーディーアイ
- - 設立年: 2017年
- - 所在地: 東京都中央区
- - 主な業務: 自立支援型AIケアプランシステムの商用化
福祉用具選定AIアシスタント「SOIN-EST」は、介護現場の効率化を果たし、より質の高いサービスの提供に繋がる可能性を秘めています。未来の介護現場における「SOIN-EST」の存在価値は、不断の進化によってますます増していくことでしょう。