株式会社pilandの長野氏が慶應大学SFCでドローン研究に従事

この度、株式会社pilandの代表取締役である長野陸氏が、慶應義塾大学SFC（湘南藤沢キャンパス）の客員研究員に就任しました。これにより、長野氏は2025年3月31日まで、ドローンを中心にした研究プロジェクトに参加し、最先端のAI技術との融合を目指します。

長野陸氏の経歴

長野氏は、大学を主席で飛び級卒業という華々しいキャリアを背負っています。彼はAIやIT技術に関する専門知識を深めるために大学院に進学し、ソフトバンクグループではCEO室で孫正義氏のもとにて成長戦略に携わりました。その後、アクセンチュアでAIやWeb3関連の事業戦略を担当し、2023年には石川県加賀市のDX推進を支援する経産省の高度IT人材としても活動していました。その実績を持つ彼が2022年に創業した株式会社pilandでは、AI開発事業を展開しています。

長野氏の論文履歴も興味深く、様々な学会で研究成果を発表してきました。特に、空撮を利用した技術や画像認識関連の研究が注目されており、彼の専門性が評価されています。

SFCでのプロジェクト内容

長野氏が慶應大学SFCで参加する研究プロジェクトは、以下の3つに焦点を当てています：

1. ドローンで働くエッジAIシステムの研究開発
エッジAIとは、データをクラウドではなくデバイスやその近くで直接処理する技術であり、データ処理が瞬時に行われることが大きなメリットです。プライバシーの保護や、ネット環境が悪い場所でも機能する特性から、今後さまざまな分野での活躍が期待されています。

2. マルチエージェントドローンの研究開発
複数のエージェントが自律的に連携することで、効率的に問題を解決するシステムの開発を目指しています。自律型掃除機とスマートスピーカーが連携する例のように、AI同士が協力してその役割を果たすことが可能です。

3. UAVとAIを活用した広域環境モニタリングシステムの研究開発
この研究では、ドローンとAIを組み合わせて広範囲な環境モニタリングを行う新しい手法を模索します。これにより、環境保護や災害時の迅速な情報収集が可能となるでしょう。

今後の予定

また、今後の計画には、2025年に開催予定の「MSCS2025」において長野氏の論文が発表されることが含まれています。この論文では、深層学習を活用したドローン制御の新たな手法が提案されます。加えて、サンディエゴで開催される「CCTA2025」国際学会でも新たな研究成果を発表予定です。

pilandのビジョン

株式会社pilandは、「数学とAIで社会を変革する」という明確なミッションのもと、AIとハードウェアの統合に注力しています。同社は日本初のAIカスタムドローンの開発を目指しており、今後の活躍が期待されます。

詳細については、公式ウェブサイトやプレスリリースをご参照ください。
株式会社piland プレスリリース
慶應義塾大学SFC公式ページ