新たな時代の資金調達
2026年2月5日、スイスのツークとシンガポールで重要なニュースが発表されました。分散型金融(DeFi)領域において、Secured Finance AGがDigiFTと提携し、トークン化されたリアルワールドアセット(RWA)を担保とした新しい資金調達の仕組みを実装することが決定しました。この動きは、金融界において大きな影響を与える可能性があると期待されています。
トークン化MMFの活用
今回の提携により、UBS Asset Managementが提供するトークン化されたマネーマーケットファンド「uMINT」を担保として使用することが可能になります。これにより、ユーザーはJPYCやUSDCといったステーブルコインを担保に資金を借り入れることができるようになります。これは、DeFi環境において特に重要な一歩となるでしょう。
3つの重要なポイント
1.
トークン化MMFのDeFi担保統合: uMINTを担保として、ユーザーがステーブルコインを借りることを可能にします。
2.
トークン化資産の利用拡大: トークン化されている資産の利用範囲が「保有・取引」から「担保・資金調達」へと深化することで、資産の実用性が向上します。
3.
拡張可能な設計: 利用者のニーズに応じて、対象資産や借入通貨、利用シーンを柔軟に拡張できる設計がなされています。
市場の進化
近年、トークン化資産はただ「保有する」だけでなく、「市場の中で使用する」方向へとシフトしています。ニューヨーク証券取引所がトークン化証券の取引を可能にする新プラットフォームを発表したことがその証拠です。これにより、24時間体制での取引や即時決済が期待され、特に規制当局からの承認が得られれば、デジタル資産を用いた円滑な資金移転が実現するでしょう。
このような流れの中で、Secured Finance AGはトークン化資産が金融市場での価値を持つためには、取引だけでなく、担保や資金調達という実用面への展開が不可欠だと考えています。
提携の実施内容
DigiFTでは、特定の条件を満たすユーザーが、同プラットフォームを通じて保有するuMINTをSecured Financeの担保として利用することができます。これによりJPYCやUSDCなどのステーブルコインを借り入れることが可能になるのです。
- - 対象担保: UBS Asset Managementのトークン化MMF「uMINT」
- - 借入通貨: JPYC、USDCなど(対応通貨は実装状況に依存)
- - 対象ユーザー: DigiFTのプラットフォームの要件を満たす適格ユーザー
ルールや要件を遵守しながら、各種資産に対するアクセス制御を適切に行い、リスク管理の運用設計を行うことも大切です。
代表のコメント
Secured Finance AGのCEO、菊池マサカズ氏は、「トークン化された安全資産を実際の金融インフラとして機能させることは、TradFiとDeFiの融合における重要な一歩です」と述べています。また、DigiFTのCEOであるHenry Zhang氏も「今回の取り組みは、トークン化RWAを実際の資金調達に結びつける重要なマイルストーンです」とコメントしています。
今後の展開
Secured Finance AGとDigiFTは、uMINTの統合を起点として、さらなるオンチェーン資金調達に向けたトークン化資産の活用拡大を目指します。そのためには、運用実績に基づいて対象RWAを拡張し、利用シーンや借入通貨についても柔軟に拡張していくことが求められます。リスク管理やモニタリングの精度向上にも力を入れ、透明性と運用性の両立を図っていく考えです。
このように、次世代の資金調達メカニズムを実現することで、テクノロジーの進化とともに金融のあり方も変わっていくことが期待されています。