未来を担うZ世代と繊維商社が共創するビジネス体験の場

2025年に向けた大学生向けビジネスコンテスト「CAREER ROOKIES GP2025」が、270年以上の歴史を持つタキヒヨー株式会社の東京支店で行われました。このイベントは、企業と学生の相互に学び合う機会を生み出すことを目的としています。タキヒヨーは長年にわたり繊維業界での経験を持ち、そこから得た知見を活かして、次世代との共創に取り組みました。

タキヒヨーの挑戦

創業は1751年、名古屋に本社を構えるタキヒヨーは、繊維業からスタートし、時代のニーズに合わせて柔軟に進化してきました。しかし、最近のファッション業界はサステナビリティや多様性への需要が高まる中、企業には新しい視点が求められています。そのため、タキヒヨーはZ世代と共に、未来に向けた事業課題の解決策を模索することにしました。

学生ビジコンの意義

このビジネスコンテスト「CAREER ROOKIES」は、単にアイデアコンペではありません。参加者たちはチームで協力し、リアルなビジネスの現場を体験することで、自身の成長が促される仕組みです。タキヒヨーも一企業として参加し、学生たちから新たな発想を学ぶことを大切にしています。このコラボレーションは、未来のビジネスリーダーにとって非常に価値のある経験となるでしょう。

競技内容と日程

本大会は、2025年8月30日と9月20日の2日間にわたり、関東の大学生から集まった10チーム、総勢35名が参加しました。彼らは「推し活×アパレルオンデマンドプリント」というテーマのもと、自らのビジネスプランを考案。タキヒヨーの社員がメンターとなり、提案のブラッシュアップをサポートしました。

熱気あふれるプレゼンテーション

当日のプレゼンテーションでは、各チームが独自の視点で策定したプランを発表。デジタル技術の力や社会課題に対する深い理解が反映された提案が多く見受けられ、会場には熱気が漂いました。審査の結果、7チームが本選準決勝大会への進出を決め、2025年12月には決勝大会が予定されています。

学生たちの反響

参加した学生たちは、この経験が自身に与えた影響を強く感じています。「タキヒヨーという企業を深く理解する素晴らしい機会だった」と語る一方で、「歴史ある企業の課題に触れる貴重な経験だった」と続けました。学生たちは、短い時間の中で自らの視野を広げ、リアルなビジネスの難しさと面白さを実感しました。

企業の未来に向けた取り組み

タキヒヨーは今回のビジネスコンテストを通じて得られたアイデアや学生との対話から、多くの学びを得ました。これを基に、今後も「サステナブルソリューションカンパニー」としての役割を強化し、社会課題解決に向けたステークホルダーとの共創を推進していく予定です。

このように、タキヒヨーの取り組みは単なる企業活動にとどまらず、未来のビジネスの在り方を考える大きな契機となっています。今後の進展にも注目です。