外国人材評価制度の新たな試みが始まる!
2025年10月から、外国人材の就労成績を可視化する新しい評価制度がスタートします。この制度は、特定非営利活動法人SDGsHelloWorkと、全国でラグジュアリーホテルのスチュワード業務を展開している株式会社セントラルサービスシステム(CSS)が共同で開発しました。
現在、日本の労働市場では人手不足が深刻化しており、外国人材の活用がますます求められています。しかし、文化や言語の違いから、評価のハードルが存在していました。CSSでは、ホテルやレストランの厨房衛生を支える役割を担う外国人アルバイトが実際に現場で活躍していますが、その評価や育成に関しては従来の方法ではうまくいかない場面も多々ありました。そこで、外国人材を対象とした特別な評価制度が求められていることが明らかになりました。
ジョブカード制度の再活用
そこで、ジョブカード制度を再利用する形で、今回のプロジェクトがスタートしました。ジョブカード制度とは、職業能力を可視化し、キャリア形成を支援することを目的とした国の制度です。しかし、従来の方式では評価項目が抽象的で、実際の使用が限定されていました。これを踏まえて、SDGsHelloWorkとCSSは、外国人アルバイトに特化した評価シートを開発しました。この評価項目は、スチュワード業務に適した実践的な内容となっており、CSSの人事採用部門がその設計を主導しています。
評価項目には「時間を守る」「最後までやり遂げる」「身だしなみを整える」など、日本企業においては重要視される側面が含まれています。しかし、文化的な違いから外国人材には伝わりづらい場合もあるため、評価シートを提示することで、企業の求める働き方を明確に示すことが可能になります。これらの評価は、現場監督者によるフィードバックを通じて客観的に行われ、優秀な評価を得たシートは、履歴書や職務経歴書に添付できる「信頼の証」となります。
文化の壁を越えるコミュニケーション
この新しい制度は、日本企業における文化的な差異を乗り越える“共通言語”として機能すると期待されています。外国人アルバイトに対して、企業が期待する行動を具体的に明示することで、相互理解が進み、働きやすい環境が整います。
現在、制度は試験運用中であり、SDGsHelloWorkが紹介した外国人アルバイトを対象に実施されています。モチベーション向上や能力開発に関する効果が確認されれば、今後さらに対象を拡大していく予定です。この評価システムは、外国人材の育成・定着に悩む企業にとって、大きな助けとなるでしょう。
企業への提案
この素晴らしい制度を導入したい企業は、ぜひSDGsHelloWorkに相談してみてください。評価制度を通して、外国人材を支え、活用するための道が開けることでしょう。家庭的な雰囲気の中で、国際的な感覚を持つ外国人労働者が活躍する職場を一緒に作りませんか?
詳しくは、
SDGsHelloWorkの公式サイトや、
セントラルサービスシステムの公式サイトをご覧ください。また、働く外国人のリアルな声や受け入れる企業の視点と課題については、YouTube動画でもご覧いただけます。
最後に、特定非営利活動法人SDGsHelloWorkへの連絡先は以下の通りです。
住所: 東京都千代田区九段北1-5-5 東建ニューハイツ607
電話: 090-6752-7830
メール:
[email protected]
公式サイト:
SDGsHelloWork
公式X:
@HelloworkSdgs